メトロガール

あたし、東京の、どこにいるか、ごぞんじですか?

労働組合の嫌だったところを振り返る

はてな匿名ダイアリー労働組合に関する興味深いエントリーがいくつも上がっていた。諸事情により今は組合員ではないのだが(というより組織率の低い支部を持つところに異動したどさくさに紛れて抜けた)就職して4年ほどは「旧来的なタイプの労働組合」の「組織率98%」の支部を持つ地域で仕事をしていた。

 

なぜ組合を辞めたかといえば、まだ手取り20万円少々の若手の頃に毎月6千円程度の組合費を払うことが辛かったこと、その組合費の用途に納得がいっていなかったこと、強制的な役員の割り当てや有休を使っての活動強制に嫌気がさしたこと、人事や金銭等の交渉を行うのはまあいいけれど、その際の組合執行委員の物言いがひどく乱暴で交渉方法にも好感を持っていなかったこと等がある。

 

もちろん労働組合の重要性は理解しているし、文句があるなら自分で変えろというのもごもっともだけども、正直、当時の自分対自社の組合の関係ではそこまでの労力をかけたくなかった。何より多少の賃上げより組合費分が手元に残った方がメリットがあったし、多少有休取りやすくなるより組合活動のために有休使わずに良くなる方が若いわたしには重要だった。

 

せっかくなので、二十歳そこそこのわたしにとって耐えがたかったことを思い出し以下につらつらと紹介していく。

 

加入強制/排他性

  • 入社時、毎日ランチタイムに支部執行役員に囲まれ、組合加入に同意するまで解放してもらえなかった
  • 組合に入らない人を排除するする傾向があった(親しい執行役員が非組合員のことを「あいつ、良い奴っぽいけど組合入らないからな」と半ば無視)
  • 排除された非組合員が数年後に組合に加入したことを知って、どんな経緯があったのかなんとなく恐ろしい気持ちになった

時間的拘束/政治性の強い活動への参加強制

  • 強制的に有休を取得して勉強会に参加させられる。車も持っていないのに隣県の温泉地集合、一泊二日。ここで「〇〇労組の旗の赤い色は、労働者の流した血の色だ」という名言を耳にする
  • 頻繁に署名が回ってくる。感覚的には平和運動のものと冤罪関係のものが多かった。しかも「一人5筆」などのノルマがある。どうしろというの(割とみんな、勝手に家族や親類の名前書いてたと思う)
  • 上部組織経由で、労働関係の運動だけでなく平和関係のイベントへの動員がかかる。ノルマがあるので支部内で輪番。もちろん有休もしくは土日を使う
  • 役員をやりたい人間がいないので、一本釣りしてイエスというまで囲む、「あなたが断ったら介護で忙しい〇〇さんに頼むしかないけど、それでいいの」等の脅迫がまかりとおる。子どもいないので想像だけど、PTA役員決めみたいな感じだと思う

昭和的コミュニケーションの強要

  • ちなみに月の組合費は新入社員時で基本料金が5000円くらい。30歳以下の支部支部、女性だけの支部支部などもあり属性に当てはまるだけでそれぞれ500円程度追加
  • バレーボール、ソフトボールなどのイベントが好き(当然土日)。参加しないと奇異な目で見られしつこく誘われ続ける(意地でも参加しなかったけど)
  • イベントや打ち合わせ後に頻繁に組合費で飲み会。「飲み会や上京行動(旅費や日当が出る)に参加しないと損だよ」と言われるが、損してもいいから行きたくない

 

なんていうか、職場本体から撤廃されつつある昭和を煮詰めた嫌な感じがあちこちに残っている組合だったなと思う。あれから10年経つので少しは変わっているかもしれないけれど。ちなみに友人が某鉄道系労組で、休日にお座敷列車借り切って旅行する手配と当日のアテンド全部やらされたり、組合ゴルフで空気読まずに幹部よりいい成績出してガチで怒られたりしたと聞いて、それよりはましだなと自分を慰めたこともある。

 

わたしはこういう労組しかしらないので、はてブのコメントで、組合活動に大きな負担や不満を感じていない人が多数いることには「そういう組合もあるんだ!」と驚きとちょっとした羨望を抱いてしまった。

 

と、こんな感じでつらつら書いたけれどネットやブログではできるだけ毒にも薬にもならない楽しい話に触れていたいので、社会問題やジェンダー的なことは今後も基本書くつもりはないです。