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メトロガール

あたし、東京の、どこにいるか、ごぞんじですか?

よしなし

月に代わって

外国語を使って仕事をしている方々と飲んだとき、ある人が、留学先で行ったジャパンフェアがほぼコスプレイベント状態で驚いた、という話をした。そこからなぜか「セーラームーン」の話題となり、かのアニメの海外での知名度について彼が、「でも、'I will p…

こんな夢を見た

死んでしまった父は、死んでしまったにも関わらず姿かたちがあって(姿かたちがあるならば、たましいと生きている人間にはどんな違いがあるというのだろう)、普段どおりに家にいて、生活している。なのにある日「でも、ずっとこんなんじゃいけないよな」と…

It's a beautiful day

母方の祖母を亡くしてちょうど2ヶ月後の3月9日、父が死んだ。肺がんによる急性呼吸不全。血のつながりはないけれど、仲良しだった2人(のお骨、遺影、位牌)は、今実家の祭壇で仲良く並んでいる。皆が出かけているときも、おばあちゃんとパパは2人だか…

He was uncool. And god, he was just so fucking beautiful.

米俳優フィリップ・シーモア・ホフマンが亡くなった。享年46歳。ニューヨークの自宅バスルームの床で、腕に注射針が刺さったまま倒れているところを発見された。近くにはヘロイン入りの封筒が落ちていたという。 若い頃にドラッグとアルコール依存に苦しんだ…

本当のこととそうじゃないことの境目

先日、トヨダヒトシさんのスライドショーを観る機会に恵まれた。 彼を知ったのは昨年の初夏。偶然ご一緒した人が、「写真を焼かずに、もっぱらスライドショーで上映する写真家」について熱く語っていた。「スライドショーが終わると、会場の人みんなぼーっと…

いってしまうの

お餅が好きじゃなくなった、と言ったら母はちょっと悲しそうだった。なんかさ、餅米ってもたれるんだよね。大人になって克服したものがあることはさんざん自覚していたけれど、逆に好きでなくなったものもたくさんある。母はわたしに「今度ぜんざい用に煮た…

「昇竜拳」の思い出

わたしが通っていた高校は、地方のマンモス私立。都会育ちの人にはぴんとこないかもしれないけれど、たいてい田舎では、私立高校は公立高校の入試に受からない生徒の受け皿的な位置にある。マンモス私立にありがちなことして、とにかく多彩な科・コースを揃…

髪を切る

寒くなってきたからようやく髪を切ることができた、と言うとみんなが不思議そうな顔をする。でも、暑い時期は髪の毛を結ばないとやってられないし、寒い時期は髪の毛がなかなか乾かないから、短い方がうんと楽。マフラーだって、短い髪のほうがだんぜん巻き…

カボスしごと

そういえばカボスって買ったことない。いつも気づいたら家にあるものだったので、近所のスーパーマーケットで3個158円で売っているのを見たときは、すごく変な気分になった。野菜を買うことにはすっかり慣れたけれど、カボスと、あと、柿については、お金を…

栗しごと

帰省したときのこと。実家に栗があったので、久々に栗の皮むき。わたしの家は、栗ごはんに、渋皮を少し残した栗を混ぜる。ごはんがほんのり紅く色づくのだ。サンリオキャラクターのお茶碗は、小学生の頃ホワイトデーにもらったのがいまだ実家では現役。最近F…

NYC Ghosts & Flowers

悪天候のため飛行機の離陸は1時間半遅れ、到着したNewark空港からのリムジンバスも予定時刻を過ぎてやってきた。そのうえマンハッタンは大渋滞。道路を埋め尽くす自動車があちこちでクラクションを鳴らしている。強すぎる冷房に体は凍え、運転手がようやく…

南の番い虫

アメリカ合衆国南東部の、それはもう美しい街で、夏の終りの5日間を過ごした。そこは、豊かに繁る草原を由来として名づけられた土地。開拓時代のヨーロッパ風の街並が残り、南北戦争そして黒人たちが市民権を得るため戦った傷跡が残る街。今はアートとデザ…

そんなもの

割と毎日しんどくて、歯を食いしばって生きてるような気はしているんだけど、はたからみたら多分わたしはそれなりにお気楽で幸せそうなんだろうから、わたしから見て「幸せそうでいいな」っていう人も、みんな多分どっかで奥歯噛み締めてるんだと思う。

やっぱり洗濯は嫌い

洗濯が嫌いだ! という主張をねちっこくしたためたのは、4年近くも前のこと。 やっぱり洗濯は嫌い - メトロガール(移行実験中)あれだけ書いても満足できないほど洗濯を憎んでいるわたしは、それ以降も新しい友人や同僚と出会うたび、しつこく、繰り返し、…

グレープフルーツちょうだい

思えば子どもの頃は、グレープフルーツといえば実が白いものしかなかった。毎朝半分に切ったものが朝食のテーブルにセットされていて、たまにお砂糖なんかがかかっていて、縁がぎざぎざの専用スプーンで実をほじりながら食べたんだった。甘さより酸っぱさと…

大人になれば(鉄道男子編)

大学の同窓である友人Sの長男Hくんは、幼稚園年中さんにして、立派な「鉄」である。 Sもご主人も、鉄道には関心がないどころかむしろオタク的マニア的な物事への執着を良しとしないタイプなので、息子が鉄道オタク(いわゆる「鉄」)になろうとは思っても…

隔てるか、飲みこむか

終了まであと一週間というところで、なんとか時間を作ってフランシス・ベーコン展へ出かけた。混み合っていると聞いていたので、朝一番に。できれば絵は、少し引いたところから全体を眺めたい。印象深いのは「ガラス」についての注意事項が何度も繰り返され…

ふたりのフランシス(おもにアリス)

フランシス・ベーコン(近美:http://bacon.exhn.jp)も、フランシス・アリス(MoT:http://www.mot-art-museum.jp/alys/)も、観に行きたいのにこういうときに限って先何週間も土日が予定で埋まっている。暖かくなってから、なんて言わずに早いうちに行けば…

ポケットの大きなあの洋服

気候が良かったので今シーズンはじめて、A.P.C.の今は懐かしいマドラスコレクションのバルーンワンピースを着た。明日スピーカーをする予定のセミナーに何を着ていこうかと考えて、取り出したのもA.P.C.のチャコールグレーのワンピース。だって、スーツは嫌…

つらつらと春

いつの間にやらこの部屋で迎える春も五度目になり、2月には数年ぶりに、新人時代に勤務した福岡のオフィスへ遊びに行き、旧交を温めたり時の流れに打ちのめされたりした。 当時お世話になった上司がこのたび定年退職を迎えると知り、友人と一緒になにか贈る…

真昼の羊

月に一度参加している会のメンバーに、料理の達人Cさんがいて、お腹を空かせたわたしたちのため、ほぼ毎回何かを準備してくれる。D君が日本を離れることになったとき、彼のリクエストに応えて作ってきてくれた和食はすごかった。いちごとじゅんさいの酢の…

安心コート

二十歳で大学生のわたしにとっては、2万円の「Le Minor」のショートコートすら安い買い物ではなかった。確か、原宿のユナイテッドアローズで見つけて、一目で気に入って、一週間悩んで再度お店に行ったんだった。なくなっていたらあきらめようと思って。キ…

ホビット 思いがけない冒険|ピーター・ジャクソン

映画『ホビット』を観てきた。3Dなので、大きな画面で上映しているうちに観たほうがいい。何より若かりし日のビルボ・バギンズを演じるのはマーティン・フリーマン。一日も早く観たいに決まってる。原作『ホビットの冒険』自体、『指輪物語』と比較して子…

夢に見たメコン

週末は安らかすぎるほどよく眠るのに、平日は毎晩一度は目を覚ます。必ず夢も見る。昨夜の夢で、わたしはメコン川にいて、そこはラオスだった。昼間会社で盛り上がったのはエジプトの話で、ラオスの話なんてまったく出てこなかったのに、どうしてラオスの夢…

むかしむかし、不思議なクリスマスに……

地下ばかり歩いているから、そもそも最近引きこもってばかりで買い物もしていなかったから、今年は気づくのが遅くなってしまった。新宿伊勢丹の「ワンダー・クリスマス」。世界堂にクリスマスカードを買いに寄って、せっかくだからと3丁目のドミニク・サブ…

平成二十四年のフットボール

旅先で出くわした彼らは、完全にはしゃいだ、おかしなテンションで電車に乗ってきて、「エミレーツスタジアムに行くにはこれでいいんだよね」と何度も確かめる。あの日、おそらく海辺の街からはるばるやってきたのであろう4人組は、おそらく贔屓のチームの…

毎日あっちには

140字を何度も書けるのに、こっちには何も書けないなんて、やっぱりおかしいよね。 だから毎日、少しでも。Sticky Monsters作者: John Kenn Mortensen出版社/メーカー: Square Peg発売日: 2012/11/01メディア: ハードカバー購入: 1人 クリック: 6回この商品…

冬の寝間着

接触過敏の気があるわたしは、特に冬場は皮膚乾燥のため衣服に制約が出てしまう。ユニクロのフリース寝間着、買ったときはいいんだけど、洗濯を繰り返すとしだいに裏地がごわごわになってしまう。そうなると、着たまま寝るのは不可能で、チャレンジしたとし…

ジーザス若しくはxyz

カレーを食べに行く途中、友人が「ジーザスがクライスト」と言い出した頃は確か、まだ夏の盛りだった。ファスナーが開いていることを遠回しに伝えるための良い隠語はないかと話しているときに、彼女の同僚が提案したのが「ジーザスがクライストしてますよ」…

Belly|Julia Pott

今年の最初にCALFのイベントで観て、完全にやられたJulia Pottの'Belly'。ずっと反芻していて、少し前に動画サイトで観られるようになってからはまた、何度も何度も繰り返し観ている。最初にこのフィルムを見たときJuliaの絵をどこかで見たことがあるような…

うなされて目を覚ます

記憶にあるなかで一番古い「怖い夢」。わたしはひとりで歩いている。まるでNHKの子ども番組に出てくるみたいな森に、NHKの子ども番組に出てくるみたいな着ぐるみのモンスターがいて、道を通してくれないので、途方にくれる。多分、幼児の頃。中高生の頃、夏…

ことばとことば

春に異動した部署では、必要にかられていろいろな国のホームページを見たり、ニュースや文献を読んだりしている。オーダーがあればどんな国の資料だって作らなければいけない。マイナーな国だろうが、理解できない言語だろうが。ドイツ語、ロシア語、スペイ…

Mちゃんのこと

大学に入って間もなく、Mちゃんという女の子と出会った。当時のわたしはあるミュージシャンのことが大好きで、イベントやライブなどに欠かさず足を運んでいた。そこで親しくなった同い年の友人から紹介されたのがMちゃんだった。Mちゃんは、とある有名な…

旅に出る理由

予定している休暇まで一ヶ月を切り、大嫌いな「旅の準備」をしている。行き当たりばったりの旅は楽しいけれど、このご時世、「早割」を利用するのとしないのとでは旅行経費が見過ごせないほど変わってくる。だから、いやいや調べ物をして、航空機や電車、劇…

しばらく玉虫色

これまで8年間、はてなダイアリーに由無し言を書いてきましたが、規約変更による強制広告表示への違和感や、今後はてなブログへの移行が進められる可能性を考えて、(いざというときに焦らないよう)避難場所を作っておくことにしました。http://mtrgirl.bl…

本当のことだけ

本好きの子どもにありがちなことだけど、妄想癖があった。今もちょっと引きずっていて、例えば、ある日首の後ろに亀裂ができて、そこからばりばり体が割れて、こんなんじゃないもっときれいな何かが中から出てくればいいのに。なんて、本当にバカみたいなん…

無題

はてなダイアリー(無料)に強制広告表示がはじまった。正直、ここでお金を払ってアドを消そうが、アドを受け入れようが、「はてなダイアリー」を使い続けられる期間はそう長くないような気がしている。「はてなブログ」への全面移行を、どのようなやり方で…

La Dispartionな日々

水曜の晩、少し早く帰宅できたことに浮かれていたせいか、パソコンにチャイをこぼした。量は少しだったし、すぐに拭き取ったので大丈夫だろうと(実際その後普通に使えていた)放っておいたのが失敗だった。翌朝起動したところ、ある特定の、子音が割り当て…

ある種の裸族

昔、ブックカバーについて書いたことがある。わたしはブックカバーが苦手で、本屋でもすべて断るし、それどころかハードカバーも文庫も、カバーをすべて外して読むのだと。あれは、紙が手の中で動くせわしなさが嫌いだから。でもよく考えたら、それ以外でも…

わたしのお気に入りじゃないもの

ストウブのお鍋がかわいくて素敵だなとか。 琺瑯のかわいいやかんが欲しいなとか。 料理するたびに思うけど。でも、可愛げのないノーブランドのやかんは、サーバー2つ分のお茶があっという間に沸かせて、口が広いから、使い終われば中まで手を入れて洗える…

土曜日の朝に

子どもの頃、民放が2局しかなかった。わたしが小学校高学年の頃に「大分朝日放送」ができて3局体制になったけれども、やはり地方局ではキー局と同じ番組が同じ編成で見られるわけではなく、特にテレビ大分が日本テレビとフジテレビのクロスネットなので、…

ある詩人との会話(詩人と小説家について)

「先生はさ、小説家になろうと思ったこと、ないんですか?」 「ないね」「じゃあ、詩人になるっていう意識は?」 「あった」「ふうん。詩人と小説家って、何が違うのかな」 「詩人と小説家って全然違ってさ、小説家は描写しなきゃいけないんだよ。たとえばこ…

つながってるかも

金曜土曜と、一泊二日で日光へ行ってきた。その記録や写真は(気が向けば)アップするとして、ひとつ、驚いたことがある。今回の小旅行は、古くからの友人Rがようやく大学に正規の職を得たため、そのお祝いを兼ねていた。彼女とわたし、高校時代は毎日顔を…

まだちゃんと向き合えないでいる

十年以上前の話だけど、大学で防衛大を中退してきた女の子と友達になった。わたしが九州出身だということを知った彼女は、無邪気に「防大って、すごく九州の人が多いんだよね」と言った。端的に言葉にすると誤解を生むかもしれないけれど、そのときわたしは…

憧れの「おばちゃん弁当」

わたしの勤務先があるのは所謂オフィスビル的な建物で、まあ同業というか、関連機関ばかりなんだけどいくつかの組織が同じ建物に入居している。以前伝え聞いたところだと、建物で働いている人間(テナント除く)は2,500人超、お客さんの出入りも多いので、日…

いつのまにか、わたしも

3年以内に辞めるはずだった職場で、そろそろ中堅になろうとしている。組織に属することで何かを失うのではないかと怯えていた頃の気持ちが懐かしく、確かにイノセンスはなくしたかもしれないわたしは、まだまだチャイルディッシュだ。就職したての頃、とあ…

「ビリケン」

古民家みたいな、長屋みたいなギャラリーに入った。三和土の横に小さな受付があって、若い女の人にお金を渡して入場券を受け取る。一階に何が展示されていたかは覚えていない。細長い小さな一部屋が休憩所になっていて、粗大ゴミ置き場から拾ってきたみたい…

奇跡について考えている

アトランタ五輪の「裸トランプ*1」とか、トルシエジャパンのDVDで観た「中田が飛ぶーぞ、中田が飛ぶーぞ、中田が飛ぶーぞー*2」とか、こういうときに思い出すのはなぜか、ピッチ上の鬼気迫る姿ではなくて、子どもっぽい、いたずらっ子みたいな、笑ってはしゃ…

久方ぶりのベビーパウダー

子どもの頃は、暑い時期になるとあせも対策としてドクダミ茶*1とベビーパウダーが欠かせなかった。もっとも我が家では和光堂の商品名が一般名詞と化しており、どのメーカーのものであろうとベビーパウダーのことは「シッカロール」と呼んでいたのだけども。…

木登りガール

数日前に友人たちとピクニックをした際、調子に乗ってワンピースのまま木に登った。少し前に「森ガールって何?」と聞かれて、説明に窮したことがあった。あれは、まったく予備知識のない相手に言葉だけで説明するには案外難しい概念だと思う。最終的に「大…