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メトロガール

あたし、東京の、どこにいるか、ごぞんじですか?

新聞との蜜月

子供の頃、というか小学生から高校生くらいまで、姉とよく新聞の取り合いをしていた。我が家は両親と姉とわたしの4人家族で、出勤の関係上朝の生活時間帯がずれる父がまず最初に新聞を読んでいた。その後、1紙しか取っていない「大分合同新聞」*1を、同じ…

福岡県民うどん占い(友人作)

人事異動があり、4月から隣の席に福岡出身の青年がやってきた。わたしはかつて数年間福岡に勤務した経験があるので、たまに彼の口から出る福岡弁を懐かしく感じ、ふとその旨を福岡の友人(というか、福岡時代の先輩)にLINEで送ったところ、怒涛の質問がや…

素晴らしきレザークリーニング

ずっと興味のあった、レザーバッグのクリーニング。靴のクリーニングは過去に何度か利用したことがあるけれど、バッグは敷居も値段も高くて躊躇していた。 しかし、春。 わたしは春が近づくと一度全ての持ち物を見直したくなる。ちょうど2〜3月あたりは、1…

か弱くない女にも一分の魂

修理に出していたコートを受け取りに新宿ルミネ2に寄ったところ、「BURT'S BEES」が出店していた。3月9日に開店したばかりだと店員に聞き、浮かれてクレンジングを買って帰った。 昨年の半分程度を異国で暮らしたわたしは、かの国でクレンジングといえば…

この先20年分のキーホルダーを買いました

手が滑って、マンションの廊下でキーホルダーを落としてしまった。 「あっ」と思ったときにはもうどうにもならず、床にぶつかった衝撃でキーホルダーのプラスチック塗装が剥がれてしまい、あまりのショックに呆然とした。 良いキーホルダーにはいくつか条件…

なぜだか捨てられないものたち

わたしは部屋にものを溜めこむのが嫌いで、不要なものはすぐに処分してしまう。とはいえ、なぜだか捨てがたくてついつい溜めこんでしまうものもある。 その1、ボタン。 もっとも実用性に欠ける「溜めこんでしまうもの」が、ボタン。 手芸屋でかわいいものを…

わたしの「動物園」

昨年、秋も終わろうとする頃だったか、久々に新入りがやってきた。 完全に一目惚れ。有楽町の無印良品をぶらぶらしていて、ディスプレイに使われていたロバを見た瞬間、決めていた。多少高くたって構わないと思って商品を探すと、なんと「700円」と書いてあ…

「小さくて可愛いものボックス」

以前やっていた、エッセイと書評のサークル(的なもの)のメンバーと久々に会った。新宿の地下にある感じの良いバーで、お酒を飲んで近況の報告や懐かしい話なんか、花が咲く。 メンバーには少し年上の女性がいて、彼女の名前はわたしの姉の名前と同じ。きっ…

最初の一年に贈った本たち(備忘)

一昨年12月に生まれた友人の子が先月で1歳を迎えた。 わたしにとっても思い入れのある相手でもあり、「出産祝いに本が欲しい」というリクエストに嬉々として、毎月誕生日を目処に、本(一度DVDも)を贈っている。2015年1月〜12月に贈ったものの一覧を、備忘…

「改札口」と「搭乗口」と英語案内表示

東京へ戻る飛行機が遅れたため暇を持てあまし、電光掲示板をぼんやり眺めていたところ、「改札口」という日本語と入れ替わりに見慣れない英単語が表示された。"wicket"わたしはこの単語を知らなかった。海外の空港で同様の表示を見かけたことがあれば辞書を…

電子書籍で懐かしい漫画を読み返している

ただ活字を読むためのものだと思っていたkindleで漫画を読むことを覚えて以来、かなりの漫画を読んでいる*1かつて読んで好きだった漫画、気になって手を出さずにきた漫画、新たに友人に勧められた漫画。24時間端末とWi-Fiがあれば、どこにいようと手荷物を気…

合わない枕と悪い夢

枕が合わなくて夜中右や左や動き回るせいか、どうも夢見が悪い。昨晩はとりわけ「はっと目をさますほど恐ろしくはないけれど、何となく不安で不愉快な夢」に長時間うなされた。 姉と、親戚のEちゃんと、母と、母の友達がいた。東京に出張でやってきており、…

電化製品浪費月間(これもある種の後遺症)

帰国*1して以降「生活の再セットアップ」と称して散財しがちである。英国の物価の高さに慣れ金銭感覚が狂っていることや、ロンドンで借りていた部屋のデポジット(日本円にしてわたしの月収を上回る金額)が全額返還されることになったことも、ここのところ…

牛のいる生活

わたしの親の実家近辺では、多くの家庭が専業兼業問わず農業を営んでいるが、中には小規模な畜産を行っている家もある。 祖父母の隣の家では、わたしが子どもだった昔から常時数匹の肉牛を育てていたので、子牛が生まれたと聞くと見に行ったり、世話を手伝っ…

わたしの好きなハンカチ

タンスやクローゼットを開けたときに、ごちゃごちゃしているのが嫌いだ。 そもそも洋服や靴や化粧品その他生活に関する品々を選ぶのも面倒で、同じ店でまとめ買いしたり、同じものを色違いでいくつも買ったりしがち。 ハンドタオルはここ5年、もしかしたら…

40年目の『Monty Python and the Holy Grail』

40周年ということで、テリー・ジョーンズが新たなボイスオーバーを録音しているとか、劇場で再公開とか、賑やかな話が聞こえて来る『Monty Python and the Holy Grail』。50周年まで何人が存命かわからないし、80歳を超えていればイベントに駆り出すのも簡単…

思い出のための凡作コメディ『Absolutely Anything』(ネタバレあり)

英国で8月14日に封切られた映画『Absolutely Anything』を観た。 Monty Pythonのテリー・ジョーンズが共同脚本&監督、主演がサイモン・ペグのSFコメディで、脇にはエディ・イザード、声優としてパイソンズの存命メンバー全員+故ロビン・ウィリアムズ出…

Blurとは添い遂げたいと思っている

写真は昨年の7月、ロンドンのO2アリーナ前で広告看板を写したもの。1960年代以降各年の英国音楽における主要な出来事が、熱狂する人々の写真とともに記されている。駅からアリーナまで、歩道脇のこの看板を眺めながら歩くだけで英ロック&ポップス界数十年…

さくらせかい『いしゃがよい』、家族について絆について

しばらく前に友人が子どもを産んだ。 彼女はひとりで産んで、ひとりで育てることを選んだ。 遠く離れたわたしは何もできないけれど、せめて毎月一冊の絵本を贈ることにした。その子がいつか何かにぶつかったとき、ひとりでも多くの人が自分を気にかけていた…

松本大洋「Sunny」、言葉と居場所と

久々に読んだ松本大洋の漫画、「Sunny(現在5巻)」が素晴らしい。1970年代の児童養護施設を舞台に、そこで生活する《それぞれの事情によって親と暮らすことができない》子どもたちや、彼らをとりまく大人の姿が、生き生きと細やかに痛々しく、でも温かく描…

Mumford and Sonsの「The Wolf」生演奏が格好良い

5月4日(なので、もう明日)、新アルバム「Wilder Mind」をリリースするMumford and Sons。 この番組でも十分素敵だったところが、The Graham Norton Showのパフォーマンスは演奏映像共にあまりに格好よすぎて、本当に生なのかと一瞬疑ってしまった。 でも…

憧れのアメリカン・モーテル

2年近く前にアメリカ合衆国を訪れた際、現地の友人と3人でフロリダに行った。車を借りて、友人が順番に運転してくれた。ハイウェイといっても日本の高速道路をイメージしているとずいぶん趣が違って、場所によっては果物の直売所が出ているのには驚いた。 …

がんばらなくていい本のアプリ「Stand」を使ってみました

このところいろいろなメディアで取り上げられているアプリ「Stand」を使い始めた。 本のアプリStand Takayuki Inoue ソーシャルネットワーキング 無料 これまでに読書(管理)系のSNSだと、ブクログやメディアマーカー、読書メーターなどに手を出しては長続…

ヘミングウェイのあれが食べたくて

少し前に、小説に出てきた食卓を再現した本を紹介した。 Dina Fried『FICTITIOUS DISHES』、憧れのあの味そしてあの「奇妙な味」も - メトロガール まったくおいしくなさそうな「迷食卓」も混ざった面白い本だったけれども、この中でひときわ食欲をそそった…

「いっそ犯罪ならば」

このたび一周忌を迎えた父の死因は肺がんだった。長年のヘビースモーカーで、死の数年前に禁煙に成功したところだったが、いざやめるとなると特段の禁断症状もなかったようで「もっとはやくやめればよかった」と呟いていた。彼の肺がんは非喫煙者にも多く発…

Dina Fried『FICTITIOUS DISHES』、憧れのあの味そしてあの「奇妙な味」も

「あの小説」の「あの食卓」が実際に目の前に現れるとすれば? という本を読んだ。 Fictitious Dishes 作者: Dinah Fried 出版社/メーカー: Harper Design 発売日: 2014/04/15 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る ひと皿の小説案内 主人公たちが…

山本直樹『レッド』、結末を知る物語と解けることない「なぜ」

山本直樹『レッド』を一気に読んだ。 連合赤軍を題材にとる、限りなく事実に即した「フィクション」漫画。そもそもの事件自体の凄まじさは当然ながら、漫画としての濃度にすっかり打ちのめされている。 レッド 1969?1972(1) 作者: 山本直樹 出版…

駅前の小さな本屋さんで本を選ぶときの感覚と似ている

(※最近Paperwhiteの調子が悪いので、なんでもiPad miniで読んでいます。) Kindleのコレクションを整理していると、「なんでこんな本買ったんだろう」と思う本がちょこちょこ紛れている。ごくまれに「極めて面白くなかった本」もあるけれど、たいていの場合…

角田光代、穂村弘『異性』、(そして不要な自分語り with alcohol)

誰よりもわたしをよく知っている友人から少し前に「絶対読んで」と勧められた。 異性 (河出文庫) 作者: 角田光代,穂村弘 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2014/11/06 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (1件) を見る 人が人に恋するには「隙」が必…

Laura Marlingの新曲「Short Movie」のPVがなかなか素敵です

ローラのアルバムが3月末に出るとのこと。 つい最近「Once I was an Eagle」が出たばかりじゃん! と一瞬思ったけれど、よく考えるとあれから2年も経っていた。学生時代は好きなミュージシャンのアルバムリリースが1年以上空くと寂しく思ったものだけども…

4年、そして10ヶ月

東京にやってきて最初の部署で仕えた上司のうち一人が定年退職するからと、当時の仲間で飲み会を催したのは水曜日のこと。あの頃、わたしは二十代で、仕事の面では若輩で、東京のHQでの常識や働き方を何も知らない中で手探りの2年間を過ごしたのだった。 家…

あなたの名前は「ピコリーノ」、お洋服を着た「ピコリーノ」

少し前に「はてなブックマーク」で、小鳥のついた柵の商品名が「ピコリーノ」ということを知った。 なんだかこれ見覚えあるなとフォルダを漁ったところでてきたのが、冒頭の写真。確か江ノ島で撮ったんだっけ、と思ったら、こんなまとめがありました。 愛情…

本当はわたしだって、わがまま言いたい(いやいやえん|中川李枝子作、大村百合子絵)

友人が子どもを産んだので、出産お祝いとして毎月1冊本を送ることにした。絵本や児童書は嫌いでないとはいえ、特に乳幼児向けの絵本は、自分が読んでいた頃の記憶がない分、子育てをしたことのないわたしにとっては判断基準がなく、選ぶことがなかなか難し…

街中に美術館が欲しかった、はずなんだけど(新・大分県立美術館を見てきました)

県立美術館が新たに移設されると聞いてずいぶん経ち、とうとう4月の開館を前に箱が完成したとのこと。12月には旅人こと中田英寿氏を招いての内覧会も行われたらしい。年末年始に帰省した際に周囲を偵察してきたところ、開放感があり、別府の特産品である「…

迷惑メールの結末が気になる

「難病で入院、孤独な少年の主治医」を名乗る人物より「お礼に大金を渡すので少年のメール友達になってあげてほしい」というメールが届いたのは数年前だったか。もちろんその少年と連絡をとるには指定のサイト経由でメール交換(ポイント購入必須)となるわ…

The Hobbit 決戦のゆくえ|ピーター・ジャクソン

The Hobbit: The Battle of the Five Armies Official ... 「トリロジーでは真ん中の作品が一番自由に作れるから一番面白い」と書いたことがある。例えば「ロード・オブ・ザ・リング(LotR)」では「二つの塔」が一番好きだし、ノーラン・バットマンではもち…

翼よ、これがパリの「火」か?

二度訪れたパリの強い印象の一つとして「一人で歩いていると、やたら火をねだられる」ことがある。たいてい若者だけれども、歩いていると「火、ある?」とジェスチャー混じりに聞いてくる。信号待ちで停まっているバイクの男性に聞かれたこともある。わたし…

「難しい小説」って、なんだっけ?

埴谷雄高『死霊』を読みはじめている。少し前にKindle版が20%割引されていたので、つい買ってしまった。惑わされないつもりでいても割引というのは魅力的な制度で、そうでもなければ他にも手をつけるべき本は山ほどあるにも関わらず、あえて時間のかかりそ…

新しい宗教が生まれるところ

慢性的な肩こりと腰痛に悩まされていた時期に、あるマッサージ師を紹介された。紹介してくれた人も、もともとは別の友人に誘われて通い始めたのだという。マッサージなどつてを頼らずとも施療院は巷にあふれているわけで、行ってみようと思った理由は何より…

ロンドンでマーティン・フリーマンを観た

そういえば、7月にモンティ・パイソンを観にロンドンに行ったときに、トラファルガー・スタジオでやっていた、マーティン・フリーマン主演の「リチャード3世」を観てきた。割と直前になってチケットを取ったおかげ(?)で、安い席は売り切れており、近す…

二度目のパリは夜明け前

二度目のパリは出張だった。 夕方に着いて、パリなんて飽き飽きしているはずの上司がやたらシャンゼリゼに行きたがるから妙だと思ったら、パリサンジェルマンのショップで息子さんたちにレプリカユニフォームを買いたいのだという。「人気のある順に、3枚」…

「風邪の治りかけの咳」が「風邪」ではなかった話

出張帰りに風邪をうつされた。機内の通路をはさんで激しく咳き込んでいた男性(CAからしつこく「いつからですか、熱はありますか、どこに行かれましたか」と聞かれていたのはきっとエボラへの警戒)が感染源というのは決めつけに過ぎないけれど、疲れ果てて…

Big Easy Express|エメロット・マロイ

'Play country, across country.' Mumford & Sons、Edward Sharpe & The Magnestic Zeros、Old Crow Medicine Showという、カントリー/フォーク要素の強い3つのバンドが列車でアメリカ西部を北から南に下りながらライブを繰り広げるドキュメンタリー。車内…

口紅の消費とおかんメイクの謎

口紅をなかなか使い切れない。ルージュココの赤っぽい色は、気に入って毎日のように使っていたけれど、使い切るまでに1年半もかかった。たまにしか使わなかったクリニークのコフレに入っていたローズのリップは、ミニサイズなのに4年はかかったっけ。紅筆…

それで、まあそんな感じで

ちょっと音楽に詳しい友達はデスキャブなんて鼻で笑っていたけれども、わたしは青臭いインディーロックがいつだって大好きで、本当安っぽいくらい青臭いよねと呆れながら、これからもきっとずっとこういう音から離れられないままでいるんだろう。今も、数ヶ…

さようなら、ロビン・ウィリアムズ

あの頃、わたしの住む町で子どもたちにとって映画館は「ハレの日」のものだった。ビデオレンタルは旧作でも一泊400円くらいして、しかも品揃えは貧弱。そんな幼少時代を過ごし、中学生になった頃から、ときどき「街」にある映画館に出かけるようになった。も…

ロンドンでモンティ・パイソンを観る(Appendix)

ツアーブックはこんな感じ。A3サイズでけっこう大きい立派な作りだけども、暖かいところにおくとノリがはみ出てくるのはご愛嬌? 20£と決して安くはないお値段で、購入すると物販リストのブローシェがついてきた。物販を(一部ですが)見てみましょう。わた…

ロンドンでモンティ・パイソンを観る(その3)

後半です。長いです。

ロンドンでモンティ・パイソンを観る(その2)

さて、続いては本編(前半)についてのメモ。聞き漏れ聞き間違いについてはご容赦ください。 スケッチのタイトルからYouTubeへのリンクを張っていますが、これはテレビシリーズやハリウッドボールの映像を紹介しているもので、O2公演のネタバレではありませ…

ロンドンでモンティ・パイソンを観る(その1)

2014年7月にロンドンO2アリーナで行われたモンティ・パイソンの再結成ライブにして(現時点では)解散公演。その最後の2日間、19・20日を観に行って来た。18日の夜、ヒースローのパスポート・コントロールで、滞在4日(実質3日間)という日程に対して「…