メトロガール

あたし、東京の、どこにいるか、ごぞんじですか?

スイミングプール|フランソワ・オゾン

スイミング・プール 無修正版 [DVD]

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執筆に煮詰まった中年女性作家が、恋人である編集者の勧めで彼の別荘を仕事場として借りることになった。ひとり静けさの中仕事に専念するはずが、そこに彼の娘があらわれたことから予定は狂ってゆく。

限定された空間、人物の心理劇を描くのが上手い監督なので、「夏の別荘に2人の女」という設定はお手のもの。そして、「8人の女たち」ではやんちゃな末っ子を演じていたサニエ嬢は「焼け石に水」以上のさわやかな脱ぎっぷり。サニエの魅力は、すべてにおいてアンバランスなところだと思う。美人というよりはファニーな童顔、スレンダーなのに脱いだらボリュームたっぷりの体、そこに男の子みたいなハスキーボイス。なにもかもちぐはぐで、そこがどうしようもなくコケティッシュで魅力的。サニエはあまりに堂々と脱ぐから、かえって嫌らしさを感じない。むしろ、思い詰めたようにシャツの襟を開く、シャーロット・ランプリングのほうが映像としては淫猥だ。

この映画は受け取りようによって大きくふたつの解釈ができる作品なのだけれど、「女2人の友情話」と観ても「ひとりの女性の内面変化の話」と観ても、楽しめることには変わりない。

しかし、こういう、開けっぴろげで嫌みのないあばずれ娘って、フランス娘にしかできない役柄な気がする。「橋の上の娘」のヴァネッサも、ものすごくかわいかった。