メトロガール

あたし、東京の、どこにいるか、ごぞんじですか?

代休だったので

平日なので空いているかな? と甘い考えで上野の森へ行ったのだけども、さすがダリ。なかなかの混み具合だった。代表作はもちろんのこと、言われなきゃ絶対ダリだとわからないような印象派っぽい作品や、素描、ペン画まで観ることができ、面白かった。そして、なにより和んだのが隣にいた親子連れ。

最初は、30代くらいの男の人がひとりでいるのだと思っていた。彼が時折下を向いてぼそぼそ喋るのを観て、はじめてその膝の間に小さな女の子がいることに気づいたのだ。女の子はおそらく、4、5歳といったところ。赤いヘアゴムに、赤い靴下。1枚1枚立ち止まり、じっと絵を観て、彼女は言う。
「お馬さんのなかにお家があるねえ」
「わあ、目々がいっぱい」

率直な感想や疑問に、父親はまじめに、訥々と答えていた。わたしと同じペースで歩いていたので、2時間弱、まったく飽きる様子もなく、最後まで絵を観ていた彼女は本当に可愛らしくお利口さんだった。