メトロガール

あたし、東京の、どこにいるか、ごぞんじですか?

んインランド・エンパイア|デヴィッド・リンチ

前作「マルホランド・ドライブ」とイメージの重なる部分は多いが、内容は更に複雑にして支離滅裂。冒頭の啓示おばさんや入れ子の世界、最初は読み解こうと画面を睨みつけていたけれど、途中でばかばかしくなりやめた。

マルホを観たとき、映画館を出たわたしとRはふたりして黙り込んだ。「よくわからなかったから」というのが理由の一部であったことは否定しない。でもそれ以上に「哀しかったから」、言葉が見つからなかった。構造を理解しなくても哀しみだけならじゅうぶんに伝わっていた。

ひたすら哀しい「マルホランド・ドライブ」と比較すれば、この作品にはいくらか明るい印象を受けた。

どちらも夢の話。

ひとは夢を見る。どんなに汚れても、どんなひどい状況にあっても、きっと人間は夢を見る。