メトロガール

あたし、東京の、どこにいるか、ごぞんじですか?

好きなブログのこと

id:eheさんの日記には、以前も一度トラックバックを打ったことがある。息子さんが女の子から貰った手紙について書かれたエントリーに対してだった。

そもそもの共通点は「ガルシア=マルケス」への言及だったかと思う。読書傾向に多少自分と似通ったものを感じ、また、本について書き記される内容に興味深いものが多かったことから、定期的に日記を読みに通うようになった。その頃は、子どももいない、それどころか人並み程度にも「子ども」というものが好きでない自分が、まさか「育児の記録」にこんなにも揺さぶられようになるとは思ってもいなかった。

とにかく、誠実なのだ。

このひとの子育ては正しい、とか、間違っている、とか、そういうことではない。ただ感じるのが、この方がとてもフェアなやり方で息子さんに向き合っているということ。相手が子どもだからとか、しつけのために、とかそういう「立場」を踏まえた関わり方ではなく、ひとりの人間としてお子さんに相対しているように見える。そこには嘘もごまかしもない。そして、同じだけの真摯さと強さで息子さんがお父さんに向き合っている。そのまっすぐさに、打たれる。

河合隼雄さんが著作の中で、親が子どもに対するにあたって、ときに「100点以外ダメ」な場合がある、と書いていた。模範的な対応、答えが必用とされるという意味ではない。そのくらいの覚悟で、すべてを投げ出すくらいの気持ちで子どもに向かい合え、ということだ。eheさんの日記を読んでいると、ときどきこのことを思い出す。
コミュニケーションや愛情というのは概念的で抽象的で、言葉にするのは簡単でもなかなかかたちとしてとらえることができない。けれど、eheさんとお子さんのやりとりを読むにつけ、そのあいまいななにかに指先が触れるような、そんな気がするのだ。