メトロガール

あたし、東京の、どこにいるか、ごぞんじですか?

みちばたに、あひる

Mちゃんと散歩がてら高砂までお昼ごはんを食べに出かけた。

途中、大通りに面した歩道わきに、可動式の柵で囲われた小さなスペースがあった。隣には「ペットショップ」と書かれたプレハブ小屋。当然気になって、柵の中を覗き込むと、アヒルがいた。
すぐそばに、青いプラスチックの、水を張られた大きな桶が置いてあり、そこから水を飲むことはおそらく容易いのに、なぜかアヒルは、無心に、必死に、せわしなく、砂利にくちばしを突っ込んでは、わずかな雨水を飲もうとしていた。自分でかきまわしてしまったせいで、水は泥で濁っている。なのにどうしても、その水を飲もうとしていた。

お昼はフレンチだった。帰りに、実家の家族に頼まれた家具をオーダーしに行った。

Mちゃんと別れてから本屋を覗く。最近柄にもなく倹約をしていて、小説を買うお金がないので代わりにちまちまと文章を書いていた、でも、やっぱり、どうしても、リャマサーレスの「狼たちの月」は読みたい。近々買ってしまいそうだ。あと、ちくま文庫が全30冊で日本作家の短編選集を出している、あれは欲しいな。