メトロガール

あたし、東京の、どこにいるか、ごぞんじですか?

お祝いへ、でも寂しい

昼前に、花屋へ行く。髪に飾るためにピンクのガーベラを2輪と、赤いガーベラを1輪買い、ワイヤリング(茎を短く切り、テープとワイヤーをつける処理)をしてもらう。オフホワイトの、マリリンモンローみたいなドレスに、髪はゆるゆるのアップにして花を飾る。メイクもピンク系にして、新しいコートをおろした。結局おばあちゃんからもらったパールをつけた。

職場の友人の挙式。披露宴。二次会から四次会まで。

昨年お世話になった上司や同期たちと会う。正式な内示日前なので、良いのかどうか悩みつつも、自分の口から伝えておいた方が良いだろうと思われる面々に、四月からの出向が決まったことを告げた。

一番尊敬している上司は、驚いた顔をして、心配した顔をして、「頑張れよ」と言った。わたしが「多分帰ってくるから、ポストを準備して待っていてください」と言ったら、「わかった」と笑った。

同期の男の子で一番の仲良しが、「馬鹿、馬鹿」と言って何度もわたしの頭を叩いた。

かわいい大事なMちゃんは泣き出した。わたしも寂しくなって、ちょっと泣いた。

こんなに大事にしてくれる人たちと離れて、自分は何をしようとしてるんだろう、もしかしてこれは本当に馬鹿なことなんじゃないかと、思った。でも、自分で決めたことだし、心配して送り出してくれる人がいる。この人たちの気持ちを受けるからには、わたしは多少のことは平気で、自分の決断を後悔せずにやっていけるんじゃないかと、根拠のない自信もある。向こうには向こうで「おかえり」を言ってくれる友人たちがいて、ここにもまた、帰りを待っていてくれる人たちができた。この四年間、わたしは本当に幸せだった。

新しい部屋は、窓からお墓が見える。そういうの平気。