メトロガール

あたし、東京の、どこにいるか、ごぞんじですか?

東京へ

金曜日にお休みを貰い、土日とあわせて東京の部屋に荷物を入れてきた。

いざ住む状態にしてみると、わたしの荷物は思いのほか少なく、あといくらか狭い部屋でもよかったような気がしてくる。壁がコンクリート打ちっぱなしなので、ものが少ないとどうにも寒々しい。部屋の賃料が当初の予算をオーバーしているので、せめて家具は安くイケアで揃えようと思っていたのに、実際見たらチープすぎたため、やめた。できるだけものを使い捨てたくない。数年前から、カバンも靴も修理して使うことを前提に購入するようにしている。家具も、もう引っ越すからといって気軽に捨てるようなことはしたくない。その後見に行ったほかの家具屋で注文した家具は、イケアのものよりは当然段違いに値が張るけれど、結果的には妥当な買い物だと思う。ちなみにイケアに行った帰り、電車でかわいい母娘連れを見た。お母さんが「つぎのつぎの駅で降りるのよ」と言ったのに対して、少女は「明後日とおんなじだね」と返したので、ちょっと感動した。

隣の大家さんに挨拶をする。ぼろぼろのシベリアンハスキーがいて、奥さんは「老犬なのよ、吠えたりはしませんから」と言った。老犬はわたしをちらりと横目で眺め、また昼寝をはじめた。大家さんが隣にいるような物件ははじめてなので、ちょっと緊張していたけれど、とても良さそうな方だったので安心した。