メトロガール

あたし、東京の、どこにいるか、ごぞんじですか?

とりあえず、町田康を読む

くっすん大黒 (文春文庫)

くっすん大黒 (文春文庫)

屈辱ポンチ (文春文庫)

屈辱ポンチ (文春文庫)

多分エッセイで書籍化されているものはすべて目を通していると思うのだけど、小説となると、どれを読んだことがあって、どれが未読なのかよくわからないのでとりあえず片っ端から。エッセイと小説の垣根が著しく低いという意味においては、町田康の小説はあまねく私小説であるのかもしれない。こうして読みはじめるとかつての自分が一体なにに引っかかって読むのに苦慮していたのか、新刊を読むことを止めたのかもさっぱりわからない。それくらいぐいぐいと入ってくる。文字を目から入れて、頭で理解して、そこから感性に流し込んで、という通常の読書の流れとはまったく異なる、これはまさしく直感的な、直接的な、五感に訴えてくる快楽だ。

酩酊トリップそしてどうしようもない世界からの隔絶、疎外感。