メトロガール

あたし、東京の、どこにいるか、ごぞんじですか?

怖い夢を見る

夢はよく見るほうだと思うけれど、怖い夢と素敵な夢の比率は10:1くらい。みんなこんなに打率が低いものなんだろうか。

昔から、おばけに襲われる夢や、歯がぼろぼろ抜ける夢や、落ちる夢、殺される夢(刺殺が多い)、コンタクトレンズを外したら眼窩の周囲の骨まで出てきてしまい顔の半分が陥没してしまう夢なんかをよく見る。地味なところで、好きな人に冷たくされる夢や、全然勉強していないのに目の前に大学受験が! という夢は何度見ても嫌だし、金縛りで体が動かなくてうんうん唸っていて、ようやく起き上がることができて「ああ良かった」と思ったらまだそれも夢だった……という入れ子構造の夢は、とんでもなく消耗するけど、疲れがたまると必ず見てしまう。

それにしたって、夢ってなんで一番盛り上がっているところで目が覚めるんだろう。怖い夢だと大体一番怖いところ、ホラー映画だったとすると緊張が最も高まるような瞬間に目を覚ます。そして、心臓がばくばくしていて、汗まみれで、息が荒くなっている。いい夢の場合もそう。ハッピーエンドの直前、金曜日の夜みたいな感じ。「ここからが楽しい」と期待が最高潮になったところで絶対に目を覚ます。悔しいことになぜかその先にあるめでたしめでたしや、ホリデイを味わうことはできないのだ。休日の朝に素敵な夢のいいところで目を覚ましてしまうと、「今寝直したら続きが見られるんじゃないか」とはかないことを考えて二度寝をしてしまう。当然、夢の続きを見ることなどできない。往生際悪く眠り続け、ようやく起き出した頃には寝過ぎで頭は痛いし体はだるくなっている。それどころか、貴重な休日は半分終わってしまっている。

ちなみに最近見て虚無感に襲われた夢。夢の中でわたしはふてぶてしい猫を飼っていて、名前が「耳夫」だった。そのネーミングセンスは人としてどうかと。


耳夫(※イメージ画像)