メトロガール

あたし、東京の、どこにいるか、ごぞんじですか?

ノッキン・オン・ヘブンズドア

ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア [DVD]

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脳腫瘍で、あと数日持つかもわからないという宣告を受けたマーティンと、末期の骨肉腫を告知されたルディは偶然同じ病室で出会う。「天国では皆、海の話をするんだぜ」というマーティンの言葉に、ルディが、自分は海を見たことがないのだと言ったことから、ふたりは海を目指す。

ずっと観たかったのだけどレンタルで出会えないままだったので、ようやく念願が叶って鑑賞。

余命短いふたりの男が海を見に行く、というそれだけならば湿っぽくなる設定を、ユーモラスに、テンポよく、スタイリッシュな映画に仕上げている。音楽も映像も、台詞回しも格好良くて、笑えるし泣けるしちょっとしんみりもしてしまい、とても良かった。海を見に行くために偶然盗んだ車がギャングのボスの持ち物で、しかも中には100万マルク入りのアタッシュケース。しかし、金が入っていることを知らないふたりは、軍資金を稼ぐために、ガソリンスタンドと銀行で強盗を働いた結果、ギャングの手下と警察の両方に追われることになってしまう。

展開ははちゃめちゃで、それがいい。すっとぼけて間抜けなギャングや警察にも、死を目の前にしてはじめて大金を手に入れたことで、子どもみたいにはしゃぎまわる主人公ふたりもいい。犯罪がらみのロードムービーにもいい作品が多くて、例えば男女の逃避行だとタランティーノ脚本の「トゥルー・ロマンス」、女二人だとウィンターボトムの「バタフライ・キス」なんかも大好きなんだけど、(映画のテイストの違いも当然あるとして)二人組の性別によっても、全然感じが違う。ルディが薬局で振り返るシーンとか、救急車の中でマーティンがにやりとするシーンとか、男の友情っていいなあと、月並みにもしみじみと思ってしまった。

ちなみにジャニーズ主演の日本映画としてリメイク中だということを今日知りました。