メトロガール

あたし、東京の、どこにいるか、ごぞんじですか?

がっかりの日

午前、赤坂で検診。早めに終わったので少しだけ買い物をする。ごくごくシンプルな黒のスカートが欲しくて、もうずいぶん探しているのに適当なものがない。新宿はあらかた探し尽くしたので今日は銀座を回るも徒労に終わりがっかりする。そこにもって、昼食に入った店が外れでがっかりの上塗り。おかずがおいしくないだけならともかく、水加減を失敗したのかご飯がべちゃべちゃだった。どちらかといえば味に無頓着なわたしもさすがに落胆して、かなり残してしまった。ちなみに、がっかり第三弾として、夜、吐き気を催しお腹を壊した。

ここ十日ばかり、一切本を読んでいない。こんなこと、めったにない。「読みたくない」んじゃなくて「読める気がしない」ので、本を持ち歩くことすらしない。そして、こんなところでも紙とわたしとの親密さが失われてしまっているのか、やたら書類で指を切る。

紙で指を切ると、切り口がぎざぎざだからか、ごく浅い傷なのにやたら痛むし、なかなか治らない。長引く痛みは悩ましいのだけども、それにも増して嫌なのは指を切る瞬間、スローモーションになるあの感じ。まだ傷を負う前、切っ先が皮膚の表面に食い込もうとする直前に、「あ、切る」とわかってしまう。わかってしまうのに、止めることはできない。どうすることもできず、やたらゆっくり生々しく紙が皮膚を裂く嫌な感触を味わいながら、「ああ、やっぱり切っちゃった」とため息をつくのだ。そんなこんなでわたしの指先は今、絆創膏だらけになっている。