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メトロガール

あたし、東京の、どこにいるか、ごぞんじですか?

Some Get Town Tourをみる

Some Get Town Tourの東京公演を観に、恵比寿リキッドルームへ。924の顔ぶれからPeople in the Boxを除いた、The Telephonesスパルタローカルズ、犬が吠えるの3バンドで東名阪を回っているツアー。924は正直複雑な気持ちの残るイベントだったのだけども、今日は心から楽しかったし、魂が震える演奏ばかりだった。最初観たときは派手なパフォーマンスにちょっと引いてしまったテレフォンズは、縁あって何度も観るたびに、その音楽やステージ、観衆への誠実さに感動すら覚えるようになってしまった。「LOVE & DISCO」はあれはもう泣き曲だと思う。テレフォンズのハイテンションを受けてか、いつものことと言ってしまっていいのか、スパルタも大暴れ。こちらも一切手を抜くことを知らない。愛と怒りともどかしさでじたばたともがき回る様に胸を打たれっぱなし。

そしてトリの犬が吠える。元syrup16g五十嵐さんの新バンド。

924のときは、良いとか悪いとかではなく、やっている側も聴いている側もそろそろと窺うような妙な空気もあり、音楽としての手応えがあまりなかった。それが、2ヶ月少しでこんなに変わるかというくらい、今日はがっちりとかたちになっていて、バンドとしての姿を掴むことができたような気がした。前回とセットリストが大幅に変わったわけではないのに、同じ曲もまるで別もののような完成度で、正直あれだけのクオリティの曲を並べられるというのはシロップ終期にはなかったことなのではないかと思うくらい。

曲やリリックは、作る人間が同じなのでシロップ時代とそう変わらず、けれど演奏スタンスはずいぶん違って見えた。良い意味でも悪い意味でも「シロップらしさ」になっていた甘えともたれかかりが今のところ感じられず、だからこそライブの印象は全然違っているのかな。聴く側のわたしとしても、「解散するのかも」「解散するんだ」「再始動どんな感じなんだろう」という不安や雑念なしに五十嵐さんの音楽に向き合えるのはずいぶん久しぶりで、なんだかとても楽にしていられた。音源もこれからのライブもとても待ち遠しい。そして、今はまだそろそろと様子をうかがっている客席もそのうち空気が変わっていくんだろう。

「寝不足だって言ってんの」の一体感、わたしは嫌いじゃなかった。