読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

メトロガール

あたし、東京の、どこにいるか、ごぞんじですか?

わたしがもしパンダだったら

よしなし アートとかエンタメとか

昨日の朝は友人の家にいたので、珍しくテレビを観ていた。神戸の動物園のパンダを特集した動物番組だった、つがいのパンダは中国からの借り物で、動物園では繁殖を試みていた。当初は自然繁殖を期待するも、ナレーションによると「二頭の相性は悪く上手くいかず」、次なる手段として人工授精がおこなわれたのだという。

なんだか、いろんな意味でやりきれなくなった。

まず、この世で(異国の動物園に隔離されているので「この世」という言い方をして差し支えないと思う)二人きりになっても、嫌いなものは嫌い、愛し合えないものは絶対に無理なんだということを思い知り、軽いショックを受ける。そして、そんな状況でも愛し合えないような相手と無理矢理子どもを作らされるパンダの気持ちはいかようなものだろう。人間に置き換えると、昼メロも顔負けのドロドロ展開ではないか。そんな非道なやり方で授かった子のことを、母パンダは愛せるんだろうか。例えば宇宙から高度な知的生命体がやってきて、自分と、絶対的に相性の悪い男性をつがわせ、このパンダのように扱ったとしたら……と現実離れした妄想をして友人と世をはかなむ始末。種の保存というのもいろんな意味で罪深い行為なのかもしれないと深く考え込んでしまった。多分、いや絶対そんな意図で作られた番組ではないんだろうけど。

ちなみに母パンダは生まれた赤ちゃんを大事に大事に抱きしめて、ちゃんと愛している様子だった、しかし、残念ながら赤ちゃんパンダは生後三日目に亡くなった。