メトロガール

あたし、東京の、どこにいるか、ごぞんじですか?

シモキタ、リクガメ、吉本ばなな

美容院で、担当Kさんの飼い犬について話す中で、彼が陸ガメも飼っていることを知った。同居人?のヨークシャーテリアは、カメのことが大好きで、カメが水槽から出されると嬉々として寄ってきて、甲羅をぺろぺろ舐めるのだという。カメもまんざらではなさそうだ、とはKさん談。

陸ガメ。すべてのカメの中でゾウガメに次ぐ大きさと寿命の長さを誇るアレである。カメは万年、とまではいかないけども、うまくいけば百年生きる。体長は60センチを超える。あまり一般的なペットではないように思えるが、仕事関係の知り合いにも陸ガメオーナーがいることを考えると、案外愛好家は多いのかもしれない。

「代々、成人式が来ると子どもに譲り渡す、っていう風にしようかなと思って」とKさんは言う。「他の子がロレックスとか貰ってるのに、カメ」。また、彼の友人は、八丈島の実家で陸ガメを放し飼いにしているのだとも話していた。迷子になっても大丈夫なように、甲羅にはきちんと住所が書いてあるため、地域の人が「おたくの○○ちゃん、さっき△△で見かけたわよ」と報告してくれるそうだ。安上がりなGPSである。

そんなこんなでカメの話を続けるうちに、ふと思い出した。

「そういえば、確か作家のよしもとばななさんが陸ガメ飼ってたような。昔読んだ記憶があります」とわたしが言うと、Kさんは少し驚いた顔。「よしもとさん、この近所なんですよね。僕はお会いしたことないんですけど、もう一店舗のほうに来てくれてて」。思わぬ接点に、わたしも少し驚いた。ちなみに帰宅して調べてみたら、よしもとさんはマンションで飼っていた陸ガメが成長しすぎ、面倒をみきれなくなって手放したとのこと。いつかKさんがお店でよしもとさんと会うことがあったら、陸ガメ飼育の苦労について盛り上がって欲しいところです。

美容院の後、買い物〜今年一本目のライブ鑑賞。最近英語と日本語両方の訓練を兼ねてペーパーバックを訳すという地味な作業を日々続けているので、電子辞書があると便利だなーと思い電器店を覗くも、わたしのイメージしていた数倍の値段にすごすごと引き下がる。電子辞書って高いんですね。知らなかった。