メトロガール

あたし、東京の、どこにいるか、ごぞんじですか?

靴メンテの愉しみ

昨日、靴のメンテナンスをしていて、何足かかかとがひどく減ってきていることに気づいた。ファスナーが壊れたブーツもそのままになっていたし、冬のセールで買ったままソールを貼ってもらっていない靴もあったので、今日はまとめてそれらを修理に出しに行った。ブーツだけは預かりになったが、それ以外は数時間で出来上がった。

受け取りのときに、修理屋さんが「このフェラガモ、古いものなんですか?」と訊いてきた。確かにすごく古くて、かかともひどく破損していたものだから、てっきり耐用年数を過ぎていると指摘されるのだと思って、顔が熱くなってしまい「もう、12、3年前に貰ったんですけど、あまり履かないままきたからもったいなくて」としどろもどろになりながら答えた。すると、お店の人は「やっぱり! 今売られているものと、使われている革が違うんですよ。すごくいい革だから、大事にしたほうがいいですよ」と笑ってくれた。

見ただけでどこの品だかわかってしまう類いのものを身につけるのがあまり好きではなくて、フェラガモの定番ヴァラは長い間箱にしまったままだった。仕事をはじめてからスーツにあわせるような靴をもっていないので、ときどきやむなく取り出すようになり、何度かこれを履いて遠出するなかで気づいたのだけども、やはり定番なだけあってすごく履きやすい。長時間歩いても足が痛くなることはないし、むくみも少ない。幅広甲高扁平足という三重苦を抱えるわたしの足でも、割とコンパクトに見せてくれる。履いていて心から足が楽だと感じる靴は、これと、repettoのevitaくらいかもしれない。そんなこんなで、デザイン的に普段履きはしないだろうけども、この靴はもうしばらく大事にしたいし、もうちょっとかわいらしいデザインがあるならば、あと一足くらいフェラガモを持ってもいいかなあなんて考えている。

靴を履き捨てなくなってしばらく経つ。修理やクリーニングに出すときには、もう少しお金を足せば新しいのが買えるよなあ、と頭をよぎることがある。でも、気に入って買ったものには思い入れがあるし、貰ったものにも気持ちがこもっているから、そういうものの方をより大切にしたいと思う。すると靴を捨てないので結果的に所有数が増え、一足にかかる負担が減り、さらに長く持つようになってきた。かつてはブーツは2足くらいをなんとかやりくりしていたのだが、いつの間にか6足になっていた。残念ながらスペースの関係上、もう増やせない。