メトロガール

あたし、東京の、どこにいるか、ごぞんじですか?

日々

辛すぎて先週の記憶があまりない。追いつめられた場面で二度ほど、頭に血が上ったのが顔に出てしまったので、仕事の出来よりそっちのほうが反省すべき点だと思う。気を遣わせてしまったことが申し訳なくて情けなくて、金曜ようやく締め切りを終えた夜、係長が夢に出てきた。月曜から気持ちを切り替えてちゃんとします。

 

金曜日、追いつめられた中で雪を観ながらなぜか「荒天のディズニーランド」について盛り上がる。「行ってもミッキーいないんじゃないの? 濡れるし」「濡れたらミッキー、重くなりそう」「重くて、動きに若干切れがなさそう」等々/土曜日、午後三時まで死体と化す。書留を出さなければいけないことを思い出し、よろめきながら渋谷郵便局へ行ったのが唯一の外出/日曜日、映画。頭が痛いので帰宅。この時期の体調不良は、疲労だか風邪だか花粉症だかわからないのが厄介だ。

 

週末遊びにくる予定のTさんから「Iさんに、お土産買って行くようにお金貰っちゃった、何がいい?」と連絡。Iさんは、九州時代の上司で、今まで仕事で絡んだなかで唯一わたしと折り合いの悪い(時期があった)人である。はじめて事務仕事に配属されたわたしと、総務会計の長いI課長。課長にとって「常識/当たり前」のことがわたしにはなにひとつわからなかった。照れ屋で口の悪い、しかも顔が恐いI課長の言葉がいちいち辛辣に聞こえ、はじめて職場に行くことが苦痛だと思った。背中合わせの別係の課長はもともと仲の良い人で、I課長が何かとげのある言い方をするたびに彼が「そんな言い方することないよなあ」「嫌な奴!」などと冗談まじりに抗議をしてくれて、ずいぶん救われた。そのときの係長は、後に「僕は、I課長とasxさんが本気で喧嘩を始めるんじゃないかと思って、あの頃毎日ひやひやしていたよ」と言った。しかし、異動から4ヶ月が過ぎる頃、ふと「最近I課長にむかついてないなあ」と思った。その頃はわたしもいくらか仕事のやり方をつかみ、ついでに言うと、課長とのつきあい方も(お互い)わかってきていたのだと思う。そしていつの間にやら仲良しになっていた。結局I課長の下で仕事をしたのは1年だったが、その後も同じフロアで仕事をしたりと縁は切れず、東京へ異動の際には送別会にも来てもらった。相変わらずIさんの顔は恐いし、頑固だし、たまに間違った判断をするし、お酒ばかり飲んでいて仕方ないおっさんだなあと思うこともある。物言いもきついので、実際敵も多い。けど、笑うとちょっとかわいいし、ぶっきらぼうなのは全部照れ隠しで、実際のところは優しくて女性が大好きな憎めないおじさんなのである。
お礼にわたしからも、なにか東京土産を渡さなきゃなあ、やっぱりお酒がいいかしら、などと考えている。