メトロガール

あたし、東京の、どこにいるか、ごぞんじですか?

定額給付金にまつわる

きっかけは忘れたが、職場で定額給付金の話題が出た。と、奇遇にも、帰宅しポストを開けると、区役所から給付金の案内が来ていた。

特に支持政党があるわけではないので、決して自民党麻生首相に肩入れをしているつもりはないのだけども、それでもやはり、現在の政権を取り巻くあれこれは非常に目につく。まあ、現政権だけではないのだけども、目立った失政があるわけではない政権を、イメージの面から叩きつぶし、「辞めろ辞めろ」と騒ぎ立てたあげくに実際辞めたら無責任とまた叩く。いい加減この繰り返しはどうにかならないかと思う。政治家であることよりトリックスターであることが首相の適性として重視されるというのはいかがなものか。「麻生政権への国民の嫌悪感は、生理的なレベルに達している」と言ったのはどこかの政治評論家だったが、むしろ「生理的なレベルでの嫌悪感」だけを煽り、その流れで政策までもこきおろそうというのが今のマスコミの論調であるように見える。わたしはテレビをほぼまったく観ないのでわからないが、新聞ですらこうなのだから、推して知るべしというような気もする。

定額給付金に話を戻すと、法案成立翌日の朝、ミーティングルームの机に在京新聞社の朝刊をずらりと並べてみた。1紙を除いて、論調に差はあるものの、小沢民主党代表の秘書逮捕が1面トップを飾っていた。トップ記事が唯一違っているため目立っていた残り1紙は、定額給付金法案通過に、さもとんでもない法案が通ってしまったというような見出しをつけ、さらにその横に、実にうまいタイミングで撮ったなあと感心してしまう、悪人面で耳打ちをする首相の写真と、神妙な面持ちの野党第一党党首の写真が並んでいた。日頃から現政権へ批判的論調の強い某紙である。

わたしは経済に明るくないので、実際に定額給付金というのが良い政策なのか悪い政策なのか判断することはできない。台湾では成果を上げているというが、実施方法など日本とは多少違っているようだ。ただ、定額給付金の効果というのは、受け取る側、国民一人一人にゆだねられているものなので、これが有意義な法案であるか否かは、実質これからの国民消費にかかっている。法案に不賛成だった国民の挙げる主な理由は「景気対策に意味がない」というもの。確かに、お金を受け取らなかったり、受け取っても貯蓄に回したり、海外にお金を落としたりする国民が多ければ給付金は空振りに終わる。だけども国民が揃ってこのお金を国内消費に回せば、もしかしたら皆が幸せになるかもしれない。お金持ちは貰うなとか、議員は貰うなとかいう議論もばかばかしくて、給付金を資金に1,000円の高速道路に乗って家族でリゾートにでも出かければいいじゃん、と単純に思ってしまう。やってみる価値はある気がするんだけど。

ユニセフに寄付しようかしら」といっていたおばさま、これは駄目な例。「なかなか買えないちょっといいバッシューを、お金足して買おうかな」と言っていたバスケ青年、これは理想的。
わたしもなにか「贅沢品」を買います。

この間観た映画「ダウト」の中に、「我々が恐れなければならないのは、恐れることである」というルーズベルトの演説が出てきたけども、これは現状に当てはめてもぴったりくる言葉だなと思う。漠然とした恐れに押しつぶされないように。