メトロガール

あたし、東京の、どこにいるか、ごぞんじですか?

1年経ちました

今までずっと、見送られる側だった。学校選びも仕事選びも、いつも遠くの、知り合いのいない場所ばかりに飛び出した。嫌になる訳ではないけれど、三年くらい経つと何もかもリセットしたくなる。そのくせ寂しがる。矛盾した悪い癖。

一年前の今日、わあわあ泣きながら当時の勤務先を出て、ちょうど今くらいの時間に、新しい部屋に落ち着いた。まだ家具も揃っていない部屋は、がらんと広く、さえざえと寒かった。それからあっという間に一年が経ち、今日わたしは、何人もの人を見送った。毎年の異動を繰り返してきたわたしは、今度初めて、二年続けて同じ机で同じような仕事をすることになった。送られるのは寂しいけれど、送り出すのも寂しいのだとはじめて気づく。毎年、この日に心から「楽しい一年だった」と思えるのは、寂しいと同時にとても幸せなことなので、明日からもまたそんな一年をはじめられればいい。

数日前、係長がふいに「君の理想は、洗濯をしてくれて*1、唐揚げにレモンを搾らない人*2だよね」と言い、おもむろに「そんな人と結婚できたらいいね」と付け加えた。一年一緒にいたのに、なんて低いレベルの理解なんだろう……。

係長とは幸いもう一年一緒にいられるので、もう少し相互理解を深めたい、と思ったそばから、今日係長はわたしについて、「泳げないけど、砂浜で穴を掘るのは好き*3」ということを新しく覚えてくれた。せっかくですが、それも正直どうでもいい知識です。

*1:わたしは家事の中で洗濯が一番嫌いである。逆に好きなのは水回りの掃除。

*2:レモン自体は好きなのだけども、唐揚げを湿らせることには賛成できない。まあそもそも肉も揚げ物もあまり得意じゃないんだけど。

*3:水が湧くのが面白いから。