メトロガール

あたし、東京の、どこにいるか、ごぞんじですか?

恐怖の記録(黒いあいつ)

読んだ方誰もが不愉快になること確実な話でごめんなさい。朝っぱらからホラーな目に遭ってしまいあまりにショックが大きいので、この苦しみを皆様にお分けすることにより自分が救われようというあさましい考えにより書き記すエントリーです。

多くの人が家屋内での遭遇を恐れる、黒くててらてら光るあれが現れたのは、3週間ほど前のこと。帰宅して明かりをつけると、キッチンの床にぽつんといる。わたしは一瞬固まったが、靴のかかとで大きな音を出し威嚇すると、そいつはかさかさとどこかへ行ってしまった。集合住宅に住んでいる以上、自室から駆除したところで奴らを全滅させることは不可能であること、またうっかりつぶしてしまおうものならその後始末をしなければならない(無理!)こと等により、わたしは基本的に奴らに対しては消極的共存のスタンスを取っている。何もしないし、いてもいいから、お願い目の前には出てこないでね、というものである。

しかしその大きめの個体は、3日連続姿を現し、一度など、断固として目の前から消えないことに焦ったわたしは(殺虫剤を持っていないので)ヘアスプレーを噴射するという暴挙に出てしまった。反撃されたらどうしようかと思ったが、幸い逃げ去ってくれた。その後、これでもかというほどあちこちにホウ酸団子を設置したおかげか、奴は姿を消し、ようやくおだやかな生活が戻ってきた。かに見えた。

水を飲み過ぎたのか、昨夜は寝ぼけてふらふらと、夜中2、3度お手洗いに行ったように記憶している。朝になって、はっきりと目を覚ましてから、居室からキッチンへのドアを開けると、床に妙なものがある。それは茶色くて、触覚がついているようだ。思わずわたしはあとずさった。この間のあいつの半分程度の大きさだけども、間違いなくお仲間である。逃げて! いなくなって! と祈るように何度か軽く足を踏みならすが、奴はぴくりとも動かない。困り果てたわたしはとりあえずそれを放置することにした。しかし、洗面台で顔を洗いコンタクトレンズを入れてから部屋に戻ろうとすると、まだ奴は同じ姿のままでいる。いくらなんでも、こんなに長い間じっとしているなんておかしい、と思いじっと見ると……そう、なんだか平べったいのだ。間違いない、つぶれている。

わたしは真っ青になった。誰が、って、この家の中であの位置にいるあれをつぶすようなものは他になにもない。深夜、暗闇の中お手洗いに向かうわたしの足、凶器はそれ以外に考えられない。

赤ちゃんだから、中身がどうこうということもなくただぺたんこになっていたのが救いです。昔誤ってナメクジを踏んだときよりはマシだと思います。……週明けからテンションが下がります。ていうか、あんなにすばしっこいんだから、踏まれる前に逃げてください。きっと脱皮直後で動きが鈍かったんだろうなあ。ああ(がっくり)。