メトロガール

あたし、東京の、どこにいるか、ごぞんじですか?

帰郷日記(中)


午前中は家族の買い物に付き合い、つられてわたしもお買い物。黒いサテンの、花飾りがついたワンピースと、スウェット素材のジャケットを購入。デパートの前で青果市をやっていて思わず覗く。やはり田舎の野菜はきれい。物欲しそうに眺めていたら、桃と梨を買ってくれた。


わたしがこういった光景にカメラを向けると、母は「何が面白いの?」と首を傾げる。

故郷では、この「ひまわりの模様」が高島屋のバラの包装紙よりもはるかに大きな意味を持っている。福岡でひまわりの包みを差し出すと、大抵の人は「田舎者」と言わんばかりにニヤリと笑って受け取ってくれる。さらに離れ東京まで行くと、誰も何の反応も示さない。このひまわりが超ローカルデパートの印であることなど誰も知らないのだから当然だ。

午後は、本を読んだり昼寝をしたりして過ごす。夜、たっての願いでお寿司を食べに連れて行ってもらい、帰宅後デザートに桃。十勝のスパークリングワイン。当然アルコールは解禁とし、べろんべろんになってベッドに倒れ込むと、窓の外からまたペコの声。夜中には激しく降りしきる雨音に目を覚まし、帰郷日記(下)へとつづく。