メトロガール

あたし、東京の、どこにいるか、ごぞんじですか?

NHK教育という狂気

友人宅で子守りをしながら、久々にNHK教育を観る。最近はテレビ自体を観なくなってしまった*1ので、教育番組ともすっかりごぶさたしていた。

テレビをつけながら友人が「今ねえ、おかあさんといっしょのぬいぐるみ、ひどいんだよ」と言う。「え、あの黄色い丸いのじゃないの?」「いや、スプーはもういないの。鬼なの」「おに……?」。そして、ジングルが鳴り、番組テーマ曲とともに、けばけばしい鬼の子のアニメーションが画面に出てくる。「鬼だね……」とつぶやくと友人がうなずく。そして、間もなく画面には3体の鬼の子の着ぐるみが現れた*2

まあ、目に鮮やかな色合いは子どもに好まれそうだけども、それにしても鬼かあ、と思いながら画面を眺める。少し気弱そうな男の子の鬼と、女の小鬼が遊んでいるところに、活発そうな男の小鬼がやってきた。「これ、いじわるなキャラ? じゃじゃまるみたいな役割なの?」と活発な鬼を指して訊ねると、友人は首を左右に振る。「元気な子って感じで、いじわるじゃあないよ」。わたしは女の小鬼を指してさらに訊く「これ、ぴっころみたいにかんしゃくもちなの?」「違うよ。3人ともタイプは違うけど、仲良しなの」。

わたしが観ていたころの「おかあさんといっしょ」では、泣き虫のぽろりが、やんちゃ坊主のじゃじゃまるに意地悪をされ、気は優しいがかんしゃく持ちのぴっころ(重量級)が足踏みをして地震を起こしてはすべてを思い通りにするという、子どもの世界の力関係がある意味凝縮された人形劇が展開されていた。あの3人組は言ってみれば「のびた、しずかちゃん、ジャイアン」のようなものだった(じゃあスネ夫は要らない子なのかと言われてしまうと言葉に詰まるが)。それが、仲良しの鬼の子3人とは、ずいぶんおとなしくなったものだと拍子抜け。意地悪な描写なんかしようものならこのご時世、PTAだかなんだかがクレームを付けてくるのかもしれない。

牙を抜かれた「おかあさんといっしょ」はたいして面白くなかったけれど、その後に続く「みぃつけた!」*3はなかなかシュールで興味深い番組だった。サボテンを擬人化した「サボさん」なるキャラクターは6頭身で、上半身のラインがぴったりしているが故に妙ないやらしさを漂わせ、わわたしを驚かせた。他にも、得体の知れない「オフロスキ―」なる人物が出てきたかと思えば、クドカンの作ったおかしな体操を指導するのは器械体操のユニフォームを着たこれまたいやらしい感じのおっさんである。仲良しこよしの「おかあさんといっしょ」の反面で、こんなシュールな番組作りをするNHK教育にはまだまだ可能性を感じるなあ、と思いながら赤ん坊と遊ぶ。3チャンネルで「放課後電磁派クラブ」*4を放映したって、わたしはもう驚かないかもしれない。

*1:基本的にDVDを観るとき以外コンセントは抜いている。選挙速報のときだけ少し、挿してみた

*2:http://www.nhk.or.jp/kids/program/okaasan.html

*3:http://www.nhk.or.jp/kids/program/miitsuketa.html

*4:ヤングなボーイズ&ガールズはgoogle先生に聞いてみよう!