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メトロガール

あたし、東京の、どこにいるか、ごぞんじですか?

地下鉄のザジ(完全修復ニュープリント板)|ルイ・マル

映画のはなし

ルイ・マル監督の映画を観るのは実ははじめて。映画も本も、既に名作と呼ばれているものだけでも気が遠くなるほどたくさんあって、わたしのキャパではどう考えても追いつかない。特集上映やニュープリント版の公開は、「いつかは」と思って放り出していた作品に向かう背中を押してくれるとても貴重な機会なので嬉しい。

パリのおじさんの家に滞在することになった少女ザジが繰り広げる奇妙な冒険というか、彼女に振り回される人々を描いたドタバタコメディというか。登場人物が皆、模型人形のように撮られていてとてもかわいらしい。全編テンポが良くて、子どもの無邪気さと毒の入り交じった笑いは(終盤多少くどかったけれど)、西洋のカートゥーンを観ているみたいで、多分こういうのが笑いの王道なんだなーと思って楽しく観ることができてよかった。

フィリップ・ノワレは若いのに老けてるなー。ザジ役の少女は、フランスではセクシーとされるすきっ歯のみならず歯並びががたがたなのもコケティッシュだったと思う。ところで呉羽化学の「クレラップ」のCMの女の子って、ザジをモチーフにしてたのかな、あれ。