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メトロガール

あたし、東京の、どこにいるか、ごぞんじですか?

アバター|ジェームズ・キャメロン

公開がはじまってずいぶん経つのにとても混んでいて、予約するのが遅かったせいもあるんだけど、この日鑑賞したのはなんと最前の端っこという3D映画を観るには最悪のポイント。しかもダブルヘッダーだったせいで3Dメガネを受け取そこね、皆がメガネかけはじめてから慌てていったん場外へメガネを借りに出て行く始末。おかげでバートンの「アリス」予告編も、本編最初2分くらいも見逃してしまいました。上映開始後動きまわって。周囲にも迷惑かけてしまい反省することしきり。

大作系になんとなく抵抗を感じる、という子どもっぽさがどうにも消えないため、当初観に行く予定はなかったんだけど、あまりの評判についに重い腰を上げてしまう。この手の作品は映画館で観ないと、あえてDVDで観ることもないような気がするし。

ダンス・ウィズ・ウルブスの宇宙版、とはキャメロン監督談。確かにそういった、アメリカやヨーロッパの開拓史に対する自省+ジブリ作品的な自然愛護精神をシンプルなエンタメの枠にはめこんで、とてもきれいで楽しい映画だった。キャメロン監督の完璧主義者、オタクっぷりが素晴らしくて、架空の星とその住人、地球人の未来の技術なんかに対してもびっくりするほど細やかな設定が組み上げられていた。CGで描かれるナヴィと実写の人間たちの世界も、重ねあわせるともっと乖離しちゃうんだと思ってたら、両者が同じ画面におさまるシーンも違和感なく、最後の「I can see you」では予想どおりの号泣。あーエンタメいいなー、複雑な世界と美しさを誰にでも伝わるように作りあげるってすごいなーと感動。キャメロン監督は、先日亡くなった二重被爆者の山口さんとも会って、それをテーマに映画を作る話をしているらしいけど、アメリカで、そんな困難なテーマをどんな風に作るのかにもとても興味がある。

3D上映については、スクリーンと使用するメガネのタイプでずいぶん見え具合が違うらしい。メガネの重さと、やはり見え方を操作していることによる目への負担は小さくはないようで、わたしは座っていた場所が悪かったこともあり、前半は肩こりと頭痛にずいぶん悩まされた。後半は見え方に慣れてきたのか、それともストーリーにのめり込んだせいか、そう辛さは感じなくなったものの、やはり終わった後の疲労感は普通の映画を観たときよりも強い。あと、これは新宿ピカデリー特有かもしれないけど、3Dメガネをかけるととても視界が暗くて、立体映像は楽しいんだけど、全体的に画面の色味が重くくすんでいるのが残念だった。ただ、「アバター」大成功により、これからどんどん3D映画の技術も発展していくだろうから、そのうちもっともっとすごい映像を観られるようになるんだろうな。3Dの特性を活かした楽しい映画がいろいろと出てくるのもまた楽しみ。