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メトロガール

あたし、東京の、どこにいるか、ごぞんじですか?

サベイランス|ジェニファー・リンチ

デイヴィッド・リンチの娘ジェニファー・リンチの監督2作目。全作「ボクシング・ヘレナ」は観ていないのだけど、医師が好きな女性の四肢を切断し監禁、女性も次第にまんざらではなくなっていく……という14年前という時代を考慮しても社会的に問題視されやすい映画だったこともあり、かなり激しい賛否の声が聞かれた様子。「サベイランス」は予告編が割と面白そうだったので、とりあえず観ておくことに。

アメリカの田舎町で、凄惨な殺人事件が起こる。生き残ったのは、警官と若い女と9歳の少女の3名。警察署にやってきたFBI捜査官はさっそく彼らから現場の様子を聞き取ろうとするが、目撃者それぞれが後ろ暗いことを隠そうとするために話は食い違う。黒澤明の「羅生門」にインスパイアされたとのことで、イメージ通り、途中までは、「ツイン・ピークス」の舞台で「羅生門」をやっているような感じ。そして終盤怒濤の展開真実が! というわけで、「羅生門」同様真実を語ることの危うさも描いてはいるものの、最終的にはオーソドックスなサスペンス・ホラーなので、そういうのが好きな方は十分楽しめると思う。けどまあ、映画としては良くも悪くも出来のいいサスペンスってところで、それ以上のものはないかも。ただ! ただ! ビル・プルマンの演技がきれきれで本人もとても楽しそうなので、そのためだけに観に行く価値はあったなと、わたしは十分満足をしています。

ジェニファーはけっこうベタベタで血みどろな、ケッチャムみたいなのが好きなのかなと思った。しかし、普通のお父さんは、娘がこんな映画ばっか作ってたら哀しむよね。クリエイター親子っていいなあ。