メトロガール

あたし、東京の、どこにいるか、ごぞんじですか?

帯状疱疹日記

  • 研修で10日ほど席を空けているあいだに仕事が溜まる。(1月下旬)
  • 溜まった仕事に追われる。会社でノロウイルスと胃腸炎が大流行し、「太陽にほえろ」のようにばたばたと人が倒れてゆくがわたしは罹患しない。(2月上旬)
  • 例年2月末が締め切りの大仕事、佳境に。徐々に帰宅時間が遅くなる。相変わらずノロウイルスと胃腸炎が流行しているが、わたしはぴんぴんしている。(2月中旬)
  • 連日深夜残業。係全体が異様なテンション。胃腸の調子を崩し肌が荒れる。口内炎ができる。花粉のせいか微熱が続く。寝違えて首が回らない。2月末日何とか提出。(2月下旬)
  • 例の仕事、先方の方針が変わり再提出を求められる。その他貰い事故で仕事が増える。係全体が疲弊。微熱続く。(3月当初)
  • 例の仕事、3度目の再提出に向け差し変え作業。貰い事故処理続く。右側の腰〜背中にかけて激しい痛み。長時間のデスクワークによる腰痛を疑う。湿布を貼りたいがかぶれるので我慢。(3月4日)
  • 4度目の再提出に向け差し変え作業。貰い事故処理ひとつ終わり新たな貰い事故。右半身の痛み相変わらずひどい上に下腹部にも痛み。虫垂炎を疑いはじめるが、怖いので「一週間経っても痛かったら病院に行こう」と問題を先延ばしにする。鎮痛剤で現実から目を背ける。(3月5日)
  • 相変わらず腰・背中に激しい痛み。胃腸の調子を激しく崩し、これは絶対に虫垂炎だと世をはかなむが病院に行く勇気がでない。虫垂炎についてネットで調べる。さらにホラーな考えに及び腹膜炎についてネットで調べる。(3月6日)
  • 頑に病院に行かず新宿武蔵野館で映画を2本見る。右の腰があまりに痛く、座席で身をよじる。「ハート・ロッカー」の緊張と「渇き」の爆笑が痛みを更に悪化させる。夜、腰にかゆみを感じるが蕁麻疹体質なので深く気にしない。(3月7日)
  • 4度目の再提出でなんとかOK。しかし水曜に大きな会議があるのでその準備にかかる。腰痛、痒み続く。(3月8日)
  • 前日に同じ。辛くてひとに優しくなれない。(3月9日)
  • 起床。右側の腹部から腰にかけて、真っ赤にかぶれている箇所発見。水ぶくれ様。驚き「腰痛 右側 湿疹」等で検索し、帯状疱疹を疑う。午前に会議を終え、午後会社の診療室へ行く。顔見知りの看護師嬢に「今日の午後の先生は不思議ちゃんだからやめたほうがいい」と診察券をそっと押し返される。しかたないので外部の皮膚科へ行き、症状を話している最中で先生は笑い出す。笑い出すくらい典型的な帯状疱疹。わたしは帯状疱疹は蕁麻疹の仲間だと思っていたので、神経で増殖した水疱瘡ウイルスによる病だと知り驚く。右半身の腰痛も、ウイルスが知覚神経を傷つけているせいらしい。薬代だけで5,600円かかり泣く。先月帯状疱疹になった同僚Uくんのことをからかった罰があたったんだ。彼の処方された薬の代金をきいて「ぼったくられてる〜」とさんざん馬鹿にしたけども、わたしが請求されたのもほぼ同じ金額。グーグルに「帯状疱疹 薬」と入力すると、予想候補に「帯状疱疹 薬 高い」と出てくるくらい、この薬の値段が高いことは有名であるらしい。疱疹が洋服とこすれると、治りが遅くなったり痕が残ったりしやすいのでガーゼで覆っておくように病院で言われたことを思い出し、残業を切り上げガーゼとテープを買って帰宅するが、不器用なのでガーゼを背中に上手く貼れず、発狂。(3月10日)
  • 朝、やはりガーゼを上手く貼れず遅刻しかかる。鎮痛剤は割とよく効くけれども、数時間できれる。帯状発疹とは、深いところの神経の痛みと表皮のぴりぴりとした痛み、そして猛烈な痒み……一粒で三度美味しい病であると思い知る。痛くて残業中に半泣きになるが、周囲で自分だけが「IC免許証」を持っていることに気を良くし、上司たちを「モグリばっか!」と罵っているうちに泣くのも忘れる。22時半帰宅。ガーゼを貼るのが若干上手くなったことに気づく。腰の疱疹が若干グロテスクに成長。腹部に新たな湿疹発見。土曜日は友人の結婚パーティーなので、顔に疱疹がでなかっただけでも不幸中の幸いだったと自分を慰める。そろそろガーゼの固定に使っている「貼る包帯」でかぶれそうな予感がしている。疱疹が顔のかたちになり喋りだすのとどちらが先かと戦々恐々。(現状)