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メトロガール

あたし、東京の、どこにいるか、ごぞんじですか?

W杯とアップルタイザー

わたしの英語の先生のうちひとりは、南アフリカ出身のアメリカ人(多分二重国籍)である。南アフリカ出身といっても、おそらくご先祖は欧州から植民地である南アに渡ったのだろう、彼はコケイジャンで、インテリで、ベジタリアンで、多分ナチュラリスト

その先生が今日のクラスの最初に訊ねたのが「昨日、ワールドカップを観た人いる?」。誰ひとり手を挙げずにいると、冗談まじりに怒ってみせて「南アフリカは僕の国! 今すぐ家に帰って、ワールドカップ観てよ!」と声を上げる。スポーツなんて一切関心がない先生だけども、自分の祖国でワールドカップが開催されることはとても誇らしいようで、本当に嬉しそうだった。サッカー全然知らないのに。ルーニーの名前すら知らないのに。

アパルトヘイト時代、南アフリカ経済制裁を受けていて、多くの国との貿易が途絶えていた。今わたしたちが当たり前のように飲んでいるアップルタイザーは南アフリカの飲み物であり、経済制裁時代はなかなか他国へ輸出することができなかった。だから、アパルトヘイトが撤廃されて、アップルタイザーを世界中で飲むことができるのは本当に素晴らしいことなんだよ、と先生は言った。南アフリカは治安も悪いし、経済的にも貧弱。だからこそ、ワールドカップという世界的イベントを開くことができたのはとても誇らしいことであり、励みになるのだと。

「みんな、アップルタイザーを飲みながらワールドカップを観て! そうやって南アフリカのことを支援して!」

その言葉に心揺さぶられたから、わたしからも非力ながら、このエントリーを読んでくださっている方々にお願いします。こんなふうにちょっとだけ世界のことを気にかけるのも、素敵じゃないかな?
是非とも皆さん、ワールドカップとアップルタイザーを!