メトロガール

あたし、東京の、どこにいるか、ごぞんじですか?

ひとりでホーチミンに行ってみた(3日目〜帰国)

最終日の朝は、疲れが出たのかなかなか起き上がる気になれず、結局チェックアウト時刻ぎりぎりまで部屋で過ごした。前日(ファングーラオ通りからホテルに戻るあいだ)に買い物をして荷物が増えていたので、持ち歩くのに邪魔になる分はフロントにお願いをして預かってもらうことにした。
ホテルを出ると、やはり暑い。けれど、この日はとにかくお土産を買わなければいけなかったし、値段の割につくりも丁寧だという雑貨を自分のためにいくらかは買いたかった。フランス統治時代の建築やベトナム戦争の記念館など、ホーチミン中心部にも観光名所はあるようだったけれど、後回しせざるを得ない(結局行けなかった)。


朝食を食べ損ねていたので空腹を感じていたところ、旅行会社からもらったアイスクリームクーポンがあることを思い出した。ガイドブックにも必ず載っているという「ファニー」。無添加のアイスクリームで、シクロ型や寿司を模したものなど、味のみならずユニークな造形でも人気があるのだという。アイスクリームを偏愛するわたしとしては、これを逃す手はない。数店舗あるようだったが、とりあえずグエンフエ通りの店舗へ向かう。途中、オーディオ製品を扱う店ばかりが並んだ通りがあり、名だたる欧州のブランドスピーカーが所狭しと並んでいるのを興味深く眺める。そのそばでは、何かの出し物の準備なのか、数名の大人と、大勢の子供達が民族音楽を奏でている。楽しい。
さて、たどり着いたファニーは非常にキュートなお店だった。ちょうど他に客がいない時間帯で、店内に入るとすぐにパステルピンクの制服を着た店員さんが席をすすめてくれた。クーポンを差し出し使えるか訊ねると、メニューを手に説明してくれる。クーポンで注文できるメニューはごく一部に限られているのかと思いきや、大皿の盛り合わせ以外ほとんどすべての商品が対象だという。ティラミス味のパフェを頼んで至福。

かき氷店が多く、一日2〜3度もかき氷ばかり食べていた台湾と比べ、ベトナムにはアイスクリーム店が多い。地元資本のもののほかに、カナダや北欧のチェーン店が出店しているのも見かけた。興味津々だったものの、あっさりしたかき氷と比べ、アイスクリームはそうそう量を食べれるわけでもなく、指をくわえて眺めてばかりだったのが心残り。

ローカルな雰囲気漂う国営百貨店を覗き、続けて大型店舗を巡る。サイゴンセンター、ビンコムセンターなど、先進的なビルがたくさんあり、店内も非常に都会的。このあたりのお店は値段も高く、日本国内でものを買うのとそう変わらない。店内を歩いているのは外国人と、現地の富裕層だけなんじゃないかと思う。





カルテルの路面店なんかもあるし、この暑さのなか小洒落たチョコレートショップなんかも。おしゃれなカフェや、本格的なベーカリーも多い。この間に雑貨屋を回り、姉に頼まれた漆器や自分用に帽子など購入。



さんざん買い物をし、途中サイゴンセンターのデリでコーヒーとドーナツで栄養補給しているとあっという間に夕方。疲れてきた頃に、マッサージ屋の客引きにあう。「70分で11ドル」というので屈強なおじさんに疲れた肩や背中、脚をもみほぐしてもらった。さらに、どこに行ってもチェックせずにはいられないスーパーマーケットや書店をうろうろ。どこも、お店に入る前にロッカーやクロークに荷物を預ける仕組みになっている。万引き防止なのかな?
ベトナムドンは、国外に持ち出しても使いようがないので(ドン→円の両替不可)使い果たさなければいけない。計算違いで5,000円分ほどドンが残ってしまったのだけども、これ以上使い道もないのでパークソンのロクシタンで、日本とたいして値段の変わらない練り香水やボディバターなど、かさばらないものをいくつか買った。暑かったので、何度も座ってお茶を飲んだけども、ビンコムセンターのキタカフェは雰囲気もサービスも良かったな。

泊まっていたホテルに戻り、荷物を受け取る。普段のバッグひとつできたわたしは、買い物で増えてしまった荷物をどうやって処理するかに頭を悩ませた。まとめてまとめて、ようやくショップバッグひとつと、念のため持ってきた小さな麻布トートに収めるが、こんな貧弱な梱包では飛行機でも預かってはもらえないだろう。結局、ベトナム→日本便では手荷物制限がなかったので、すんなりと全部機内持ち込みになったので、この心配は杞憂に終わったのだけど、次回からはそろそろスーツケースの導入を考えた方がいいのかな。

小型バスで空港へ向かう途中、日本語の達者なガイドさんが「今、ベトナムはどんどん変化しています。おそらく数年後にはこの町もずいぶん変わってしまっているでしょう、だから、是非皆さんまた遊びに来てください」とあいさつする。実際その通りなんだろうな。
空港でしばらく時間があったので、売店で残っていたドルを使い切った。実は、最後にどうしてももう一度食べたくて、帰り際ニューランに行ってバインミーを買ってきた。空港のベンチでそれを食べながら、ニューランが近所にあって、毎日このサンドウィッチを食べることが出来ればどれだけ幸せだろうと思った。やっぱり食べ物に関しては、欧米よりアジアのほうが合っているなと旅行の旅しみじみ感じる。航空機は夜中に出発。わたしもすぐに眠ってしまい、目を覚ましたら朝だった。機内食の朝食を取り、羽田着。

思ったよりはるかに都会だったホーチミン。食べ物も美味しく人も優しく楽しかった。一度もタクシーに乗らなかったし市場にも行かなかったのでぼったくりには合わなかった。滞在が短かったこともあってか、まったく嫌な思いもせずにすんだ。エネルギッシュな街はとても楽しかったけれど、混雑した道路を渡るのだけは少しストレスだったかな。初一人海外は、思っていたよりはるかに楽しくて、はるかに快適だったので、今度はもっと遠くに行ってみたいなーと思いながら帰宅した。