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メトロガール

あたし、東京の、どこにいるか、ごぞんじですか?

Summer Sonic 2010


(すべてiPhoneの写真なのでざらざらなのはご愛嬌)


サマーソニックは、1日目だけ行ってきた。しかも15時近くにのんびり会場入り。フジとはまったく違う都市型フェスならではの身軽さを味わい、でもビーチステージの開放感だけは、フジにもない素敵な環境だと思った。Delphic、クラムボンNADA SURFをさらっと流し、何となく観に行った夕方のTAHITI80。(失礼ながら)一発屋だと思っていたのであんなにスイートでポップで踊れるすてきなステージだとは! 夕暮れの風涼しい浜辺で、TAHITIの音をバックに踊りながら飲んだコロナビールは今年一番美味しいビールだった。やっぱりフェスでは、「Heart Beat」みたいな、誰でも歌えるようなキラーチューンがあるって強い。




一番お目当てのEelsは柄にもなく前列に。圧倒的に格好良くて、ZZ-TOPみたいな、全員サングラスにヒゲで決めた姿にはちょっと笑えて(白いツナギにひげ面バンダナサングラスのEだけはテロリストみたいだった)、本当に楽しかった。ロック色の強いパフォーマンスだったので、あの強烈なセンチメンタルはいまいち味わえなかったけれど、一緒になって「I like birds!」と叫べただけでとりあえず満足。次は単独で会えれば嬉しいな。

この時点で自分にとってのメインは終わったつもりでいたけれど、Eelsが終わって、無理だろうと思いながらメッセに戻り、マウンテンステージに足を踏み入れた瞬間、ビリーが「Tonight, Tonight」を歌い出したものだから、あまりのタイミングにうっかり涙腺もゆるむ。アンコール終わってもしつこくステージを去らないご機嫌なビリー、「スマッシングパンプキンズを信じていてくれてありがとう」という言葉にじーんとしながら、サマソニ名物の中トロ丼を食べ、今度こそ消化試合気分でソニックステージへ向かった。

体力も尽きたのでのんびり座ったり寝転んだりうとうとしたり、贅沢な聴き方をしたのはPAVEMENT、ATR、FREEBASE。昼間に負けず劣らずの顔ぶれは、青春時代が一気に押し寄せてくるようでぐらぐらした。トリでもないのにアンコールまで披露して、フッキーが「Love Will Tear Us Apart」を熱唱したFREEBASEが後日けんか別れしてしまうとはこの日は思いもよらなかったけど。最後は力尽きて眠っていたところ、トリのYOUNG PUNXが、セッティングしながら「YOUNG PUNKS、あと10分でライブだよ」「あと5分だよ」「なんてたくさんの人が寝てるんだ! 起きて起きて!」と声を上げる。日本くんだりまできてこんな時間のライブで、客は魚河岸のように転がっていて……このバンドのことは知らなかったけど、けなげな呼びかけが微笑ましくて、起き上がってしまった。

ソニックステージが閉まると、そろそろ夜明け。始発で座って帰れるようにと会場を後に駅へ向かう。夜明けの幕張は黄金の光に包まれて、まさしくニューロマンサーの世界!