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メトロガール

あたし、東京の、どこにいるか、ごぞんじですか?

土曜日の朝に

よしなし アートとかエンタメとか 音楽のはなし

子どもの頃、民放が2局しかなかった。わたしが小学校高学年の頃に「大分朝日放送」ができて3局体制になったけれども、やはり地方局ではキー局と同じ番組が同じ編成で見られるわけではなく、特にテレビ大分日本テレビとフジテレビのクロスネットなので、単純に割ってもそれらの局の番組は半分しか放映されないことになる。
そこまでテレビ好きではなかったし、当時は都会と自分の住む町のテレビ視聴環境がどう違うかも理解していなかったので、特にその環境に不便や不満を感じることもなかった。もっとも頻繁に遊びに行く山奥の祖父母宅が、電波の入りが悪くNHK以外ほぼ映らない状況であることには閉口したけども。

中高生になって、都会のテレビでは、ゴールデンタイムの歌番組などとは異なる顔ぶれの、洋楽や、ロック色の強い邦楽を流す番組が(主に深夜に)流れていることを知った。はじめて自らのテレビ視聴環境の貧しさに気付き、都会を羨ましいと思った。数少ない自分の環境でも見られる番組は、夜中まで起きてチェックして、録画もした。そのうち同好の友人が遠方にでき、録画したビデオテープをもらったり交換したりするようになった。わたしは、音楽番組のためだけに、2台のビデオデッキをつないでビデオをダビングすることを覚えた。
さらに、世の中には「MTV」のような音楽チャンネルがあることを知り、親を言いくるめ加入する。毎週番組表をチェックして、録画した。山のようなビデオテープが部屋に溜まった。その中には録画したきり一度も見返さないものもあった。大学時代、就職して最初の引っ越しまでは持ち歩いていたような気がするが、確か2度目の引っ越しのときだったか、ビデオデッキを処分すると同時にすべてゴミに出した。

今では、MTVの番組表をチェックしなくても、ネットで検索すれば、PVなんてすぐに見つかる。巻き戻しの手間もなく、何度もくりかえし見ることができる。ライブ映像だっていろいろと出てくる。ミュージシャン自らや、レーベルや、放送会社が動画チャンネルを持っていることが多いので、びっくりするくらいクオリティの高い映像に、簡単にアクセスできる。有料テレビチャンネルを契約すれば、もっといろいろなものが観られるのかもしれないけれど、わたしはネットだけでも十分満足している。
近年は、遠くの国で行われているコンサートやフェスティバルをネット中継で観る機会が飛躍的に増えていて、日本の週末、朝方から昼過ぎにかけて、部屋の中でひとりフェスみたいに海の向こうのフェスティバルを堪能することができる。

ちょうど今ボナルーのウェブキャスト観ながら、楽しいなービール飲みたいなー買いに行こうかなーと思っている最中で、ふと、こういう音楽の楽しみ方って15年前には想像もしていなかったなとノスタルジックな気持ちでつらつら書いてみただけです。