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メトロガール

あたし、東京の、どこにいるか、ごぞんじですか?

わたしのお気に入りじゃないもの

ストウブのお鍋がかわいくて素敵だなとか。
琺瑯のかわいいやかんが欲しいなとか。
料理するたびに思うけど。

でも、可愛げのないノーブランドのやかんは、サーバー2つ分のお茶があっという間に沸かせて、口が広いから、使い終われば中まで手を入れて洗える。もらいもののティファールは、取っ手を外せばそのままオーブンに入れることもできる。フィスラーみたいに高機能ではないけれど、ホームセンターで3,980円くらいで買った圧力鍋で、わたしはもう10年近くずっと玄米を炊いて、煮込みを作って、何の問題もない。
名の知れた北欧ブランドではないけれど、原宿陶画舎で買った白い食器はどんな料理にも合い、デュラレックスパイレックスは冷たいものにも熱いものにも違和感なく馴染む。母から貰った40年もののホットサンド用フライパンは、これ以上ないほど上手くホットサンドを仕上げてくれる。

一生ものとか、良い物を長くとか。
雑誌の素敵なスタイリングや写真についつい踊らされて、名の知れたブランド食器やブランド鍋にふらふら気を取られてしまう。もちろん評価のしっかりした品々はその評価にふさわしい価値を持つんだろうけど、物欲だらけでキッチン用品ばかりにお金をかけられないわたしには、それなりの相応しくて使い勝手が良くて、いいものがたくさんあるんだと思う。当然ながら、そういう無名のものも、長く使えるし、一生ものになりうる。

そんなことを思いながら、お気に入りじゃない鍋をぴかぴかに磨く日曜の午後。