メトロガール

あたし、東京の、どこにいるか、ごぞんじですか?

仁川そしてロンドンへ

午前4時すぎにアシアナ航空の出発カウンターへ。朝6時過ぎという早い時間のフライトにも関わらず、チェックインの列は盛況。同時刻発の大韓航空にも行列ができている。割と年齢の高い女性のグループと、学生くらいの若い男の子のグループが目立つ。あとは夫婦やカップル、わたしのような一人旅が少々。仁川乗り換えで使う人も多いのだろう。

初めて足を踏み入れた、出国ゲート先には思ったより免税店がたくさんあり、国際線の体はなしている。眠くて仕方ないのを何とか堪えて6時に搭乗。すぐ意識を失ったので離陸の記憶はない。目を覚ますと一時間近く経過していた。機内食の配膳が始まり、こんな早朝なのに、軽食ではなくしっかりとした食事がサーブされた。よくわからないけれど、野菜と唐揚げに味の濃い餡を絡めたものがご飯の横に添えてあった。さすがに重すぎるので一口だけ味をみて、後はカットフルーツとヨーグルトを食べた。


8時半あたりに、仁川に到着。ここから5時間のトランジット。4階にコンセントブースを見つけたので、ネットや映画で過ごした。仁川のフリーwifiは、すぐ繋がるし速度もそれなりに出て、とても便利だった。出発便のロビーに移ってからはさすがに睡魔に襲われて、ベンチに座ったままで少し寝た。

ロンドン行きの航空機では、右にオランダ人のカップル、通路を挟んで左に英国人男性。あとは周囲ほぼ韓国人だった。ツアーの中高年カップルや家族連れが多い様子。近くの席の子供が体調を崩したようで、ちょっとした騒ぎになっていた。かなり具合悪そうだったのに、着陸後は親が子どもを引き立てて、一刻も早く出て行こうとする姿には違和感を覚えた。人ごみがあくなってから、体調気遣ってゆっくり降りればいいのに。

アシアナの長距離線は、残念ながらメディアコンテンツがかつてないほど貧弱。映画は少ないし、セルフで再生できないので、チャンネルに繋いだときに映画がはじまっていれば、途中からしか観ることができない。がっかりして、すぐに眠ってしまった。起きてからもやることがないので、iPadで映画を観ながらふと周囲に目をやると、右のカップルも左の英国人もiPadで暇つぶししていた。すごい普及率。

食事は普通。一食目は洋食を選んだ。謎の煮込み料理はみじん切りのピクルスが大量にかかっていて悪くない。豆のサラダもまあいけた。間にスパイシーなブリトーが出てきて、最後はライスかパスタをえらべ、パスタにすると、ニョッキとチキンクリームのようなものが出てきた。さすがに食べれないのでほぼ残してしまった。

ヒースローではやや混雑したものの、特段問題なく入国手続きを済ます。オイスターカードを購入し地下鉄へ。今回初めてpocket wifiを持って行ったので、空港でトップアップ済のSIMカードを買ったところ、割高ではあるけれどすぐネットにつながったので便利だった。しかし、地下鉄駅を出たところで一度接続が切れたせいかGoogleマップを読み込まなくなった。アパートメントを探すのに、Googleマップをあてにしていたので正直うろたえた。手元にあるのは予約サイトから印刷してきたぞんざいな地図だけ。これが悲劇のはじまりで、わたしは一時間あまりも駅周辺をさまよい、それでもアパートメントを見つけられずに途方に暮れた。駅前でビールとタバコを手にベンチに座っていた浮浪者風のおじいさん、売店の店員、食品配達のお兄さんは仕事用のスマホで地図の確認までしてくれたのに、最終的にはあきらめてタクシーに乗った。たどり着いたアパートメントは、少し前に引き返した路地の一ブロック先にあった。

アパートメントの事務所に入ると若い男性がひとりいる。予約してるんだけど、と言うと、今日はもうレセプションが閉まったから明日また来てという返事。てっきり今夜は泊まれないのだと早合点したわたしは、それは困るとまくしたてる。相手は苦笑して、鍵は渡すから泊まって貰えるけど、手続きが明日になるだけだと言い直す。それで一安心。

機内食漬けブロイラー生活でお腹は空いていなかったとはいえ、本音をいえばビールが欲しかった。でも、一時間も彷徨したダメージは思いの外大きくて、その晩は、顔だけ洗ってベッドに潜り込んだ。何だか先が思いやられるなー、と思いながら。