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メトロガール

あたし、東京の、どこにいるか、ごぞんじですか?

夢に見たメコン

よしなし

週末は安らかすぎるほどよく眠るのに、平日は毎晩一度は目を覚ます。必ず夢も見る。

昨夜の夢で、わたしはメコン川にいて、そこはラオスだった。昼間会社で盛り上がったのはエジプトの話で、ラオスの話なんてまったく出てこなかったのに、どうしてラオスの夢なんかみちゃったんだろう。そもそもその川はわたしの知るメコン川とはまったく違っていて、歩いて渡れるほど浅く、たいして大きくもない川で、わらに覆われた中州があった。けれど、夢の中のわたしにとってそこは紛れもなくラオスメコンで、浅い川を荷物を背負って渡る、ずいぶん小さくて脚の短い(ロバと良く似た)馬は、与那国島のヨナグニウマみたいに、そこにしかいない固有種なのだと納得して、その固有種の名前までも知っているのだった。

はっと目を開けると、午前四時半のわたしの部屋。ラオスでもメコンでもない。ロバと良く似た馬の名だけはしっかり覚えておこうと、何度も反芻して、けれど再度眠りに落ちるとわたしはほとんどすべてを忘れてしまった。「エ」からはじまるあの馬の名前、なんだったっけ。

朝目を覚まし、もしかしたらラオスにロバに似た馬の固有種がいるかもしれない(そしてそれは「エ」からはじまる名前を持つのかもしれない)と思って、インターネットで検索してみる。

もちろんラオスにそんな馬は存在しない。