メトロガール

あたし、東京の、どこにいるか、ごぞんじですか?

ホビット 思いがけない冒険|ピーター・ジャクソン

映画『ホビット』を観てきた。3Dなので、大きな画面で上映しているうちに観たほうがいい。何より若かりし日のビルボ・バギンズを演じるのはマーティン・フリーマン。一日も早く観たいに決まってる。

原作『ホビットの冒険』自体、『指輪物語』と比較して子ども向けの要素が強いということで、映画にしても、確かにはらはらする旅ではあるのだけれども、LotRほど深刻にはならず、どこかほのぼのと牧歌的な印象を受けた。ガンダルフドワーフの来襲にたじたじになりながら、なんとなく巻き込まれていくビルボ(を演じるマーティン)の困り顔に、シャーロックに翻弄されるジョン*1、突然宇宙に連れ去られ(?)るアーサー・デント*2、デヴィッドにちょっかい出されてうんざりした顔をするティム*3が重なる。巻き込まれ型のこういう役は、やっぱり、すごくはまる。
ドワーフたちはパブで飲んだくれるおっさんたちみたいだし、ガンダルフは役に立つんだか頼りないんだかわからないし、敵は敵で、トロルもゴブリンも凶暴ではあれど馬鹿なので、緊張するような場面ですら、突然すっとぼけたやり取りをはじめる。ストーン・ジャイアントに至っては、あれは別にドワーフをいじめようとしていたわけでもなく、ただ殴り合っていたんだよね(未だに奴らが何をしていたのかよくわからない)。

正直に告白するならば、ひたすら「かわいいマーティン・フリーマンを大画面で堪能する」ことを目的に出かけたわけなので、そのマーティンよりかわいいキャストがいたことには驚いた。「茶色のラダガスト」を演じた御年69歳の、シルベスター・マッコイである。というか、かわいかった順に並べると、シルベスター・マッコイ(&森の動物たち)>ゴラム(うざいけど)>マーティン、だった。
自然と動物を愛する変わり者の魔法使いの役を、コミカルにチャーミングに演じるシルベスター・マッコイはとてもとても素敵だったので、これから観に行く方は是非彼に注目して欲しいと思う。彼とガンダルフのやり取りが良かったので、つい帰宅後amazonで2008年のドラマ『リア王』(イアン・マッケランリア王を、シルベスター・マッコイがその道化を演じている)を注文してしまった(!)。

そんなこんなで、ミーハー心盛り上げつつ楽しめた『ホビット』。しかし終わった後の疲労はかなりのもので、目も首もくたくた。3Dメガネの種類にはいくつかあるらしいんだけど、どうも新ピカが使っているタイプのものが合わない。しっくりこないから観づらいし、重いので首が痛くなる。出口で回収して完全再利用、というのは良いことだけど、あのメガネで長尺の映画を観るのはしんどいな。TOHOシネマズのお持ち帰り用の、ちょっとちゃちで軽いメガネの方が、わたしは好きだ。

*1:ドラマ『シャーロック』

*2:映画版『銀河ヒッチハイクガイド』

*3:ドラマ『ジ・オフィス』