メトロガール

あたし、東京の、どこにいるか、ごぞんじですか?

やっぱり洗濯は嫌い

洗濯が嫌いだ! という主張をねちっこくしたためたのは、4年近くも前のこと。

あれだけ書いても満足できないほど洗濯を憎んでいるわたしは、それ以降も新しい友人や同僚と出会うたび、しつこく、繰り返し、誰彼構わず、洗濯がいかにつまらない家事であるかについて語り続けてきた。主に酒の場で。居酒屋でご一緒した某氏に(そこでも洗濯嫌いについて熱く語ったため)わたしがこのブログを書いている人間だと、言うまでもなくバレてしまったこともある。

その過程で、いろんな人からいただいたアドバイスが
「洗濯機買い替えれば?」

とんでもない無精者のSくんですら「洗濯なんか楽勝っしょ」と言い、わたしが「だって、柔軟剤入れ忘れるとショックだし……」と返すと、「え? 柔軟剤ポケットあるでしょ?」と目を丸くする。

そう、わたしの洗濯機は古い。しかも安物。それゆえ低機能であり、わたしの洗濯ストレスが増長する。完全に負のスパイラルなのだ。
最初に自分用の洗濯機を買ったのは大学入学時。しかし、今現在わたしの家にある洗濯機は、さかのぼることそれから2年、1996年に購入したものだ。というのも、わたしは大学卒業後、モラトリアムをこじらせて一旦実家に引っ込んだため、千葉のアパートで使っていた家電一式が不要になり、友人に譲ってしまったのだ。

就職のため実家を出たときは、無職の2年間により貯金は目減りしており、そのくせ新生活にはとかくお金が要った。敷金礼金、引っ越し代、冷蔵庫と電子レンジは譲れない。……というわけで、わたしのなかで優先順位の低い洗濯機は、新規購入リストから漏れた。実家には、姉が一人暮らしをしていた際に使っていた洗濯機があったので、それをもらうことにした。当時でもすでに古さを感じさせるそれは、10代の頃の姉が買ったもので、要するに安物だった。

「洗濯日和」という商品名が、今もボディに残っている。SAMSUNGの製品だが、購入当時韓国家電は今ほど普及しておらず、要するに「得体の知れない安物」に近い状況だったと思う。しかし、得てして家電というのは、無駄な機能のない安物ほど壊れにくいもので、「洗濯日和」は、大分から日田、日田から大分、さらに福岡、そして東京と17年にわたる旅を続け、今も、時折異音をあげながらも元気に動いている。

最近の洗濯機は「柔軟剤ポケット」があり、そこに柔軟剤を仕掛けておけば、適宜投入してくれるらしい。節水機能がついていて、少ない水で洗濯できるらしい。布地にも優しいらしい。「洗濯日和」には柔軟剤ポケットなんてついていない。節水モードなんてないので、液体洗剤を使う場合、何やら複雑な手動設定ですすぎ回数を調整しなければいけない。最近とうとう完全に「ごみ取りネット」が壊れた。ボディがちょっと黄ばんできた。

考えてみれば洗濯機など、縦型ならほんの数万、ドラム式だって驚くほど安くなっている。東京に引っ越すときも、オーブンを買い替えたし、その後もパソコン、タブレット、ワーキングチェア、カメラに旅行……。どれかひとつをがまんすれば、洗濯機などいつでも買い替えられた。でも、わたしは洗濯が大嫌いで、だからこそ、自分の中でのプライオリティの低い家事に対する数万円の出費にすら躊躇してしまう。「洗濯ごときに……」という思いが洗濯機の買い替えを邪魔する。我ながら訳のわからない負けん気だけれど。

ここ数日、洗濯すると、黒いゴミが出る。洗濯槽にカビが生えているのかもしれない。何もかもネットに入れて洗濯するので、洗濯物にごみがつくわけではないけど、不快だ。「そろそろ洗濯機買い替え時かな」と頭をよぎる。そしてすぐさま、「いやいや、そんなお金があるなら、旅行とかパソコン買い替えとか……」と否定する。

そんなこんなで、わたしはしつこくこの古い洗濯機を使い続けるんだろう。本当に、完全に、どうしようもなく壊れるまで使い続けるんだろう。とりあえずこれから、ネットで見かけた「洗濯機の黒カビを取り除く方法」を実践してみようと思う。

ああ、また大嫌いな洗濯のためにこんなに長い投稿をしてしまった。語っても語っても語りきれない。わたしは本当に、洗濯が大嫌い!