メトロガール

あたし、東京の、どこにいるか、ごぞんじですか?

翼よ、これがパリの「火」か?

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二度訪れたパリの強い印象の一つとして「一人で歩いていると、やたら火をねだられる」ことがある。たいてい若者だけれども、歩いていると「火、ある?」とジェスチャー混じりに聞いてくる。信号待ちで停まっているバイクの男性に聞かれたこともある。わたしは喫煙しないので、「Non」と断るとすぐさま去っていくのだけども、喫煙者なら自分でライターくらい持っているのでは、と今も不思議に思う。

とはいえ、フランスの地方都市に留学していた友人も、野原でくつろいでいたところ遥か彼方の道路をそれて、悪い足元にバイクをがたごといわせながら近づいてくるのに恐怖心を抱いたものの、息も切れ切れにきた彼が「火、ある?」と聞いてきたのに驚いたと言っていたので、これはパリばかりの話ではないのかも。

パリに勤務する同僚男性にこれらの話をしたところ、同意していたので、別にナンパの形態というわけでもなさそうで、やっぱりなぜ彼らがライターを持ち歩かないのかは謎である。

その同僚いわく「火ある? よりも変なお願いをされたことがあるよ」とのこと。メトロの入り口にいた彼に、近づいてきた男が「背中にくっついていい?」と訪ねてきたのだという。意図をはかりかね、無視したところ、その男は同僚の背中にぴったりくっついて、メトロの改札をくぐった(メトロの改札は、鉄のゲートをがっちゃんと倒す方式)。要するに、無賃乗車に手を貸してくれ、という依頼だったらしい。恐るべし、パリ。