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メトロガール

あたし、東京の、どこにいるか、ごぞんじですか?

ロンドンでモンティ・パイソンを観る(その2)

よしなし 旅のはなし アートとかエンタメとか

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さて、続いては本編(前半)についてのメモ。聞き漏れ聞き間違いについてはご容赦ください。
スケッチのタイトルからYouTubeへのリンクを張っていますが、これはテレビシリーズやハリウッドボールの映像を紹介しているもので、O2公演のネタバレではありませんので「映像はDVDで!」と堅く誓っている方はご安心を。

19日のセットリストはこちらから:
http://www.setlist.fm/setlist/monty-python/2014/o2-arena-london-england-bc119be.html
20日のセットリストはこちらから:
http://www.setlist.fm/setlist/monty-python/2014/o2-arena-london-england-bc1098a.html

STAGE 1

1. Overture (Sit on my Face/I like Chinese/Finland/Spam/Galaxy Song/Every Sperm is Sacred/Always Look on the Bright Side of Life)
Intro Animation
両日ともに、ほぼ時間通りの開始。照明が消えると同時にオーケストラがメドレーをはじめる。演奏が止まるとメインスクリーンの幕が開き、おなじみ「20th Century Frog」のロゴがメインスクリーンに。画面に惑星が浮かび上がり、その裏からグレアムの顔が出てくると会場は大歓声に包まれた。ターディスを模した青いボックスが宙を飛び、地球へ落ちてきて最後にはステージに着陸。(偽)ターディスの扉が開き、メンバー登場。全員黒のタキシード姿。それぞれがポーズをとり、スクリーンには「PHOTO OPPORTUNITY」の文字とともに1人ずつのアップが映し出された。なぜかカンガルー(着ぐるみ)も。

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2. Llamas (John Cleese, Terry Gilliam, Eric Idle, Terry Jones, Michael Palin, Carol Cleveland)
Liberty Bell March (Animation)
撮影タイムが終わると「リャマ」へ。ジョン演じる怪しげな男が間違いだらけのリャマ紹介を行うスケッチ。リャマの紹介映像は新しいものが使われていた。
ここではじめてメンバーの声を聞いたわけだけども、ジョンの声は枯れていた。スケッチが進むにつれある程度改善が見られる部分もあったものの、全体としてジョンの台詞を聞き取るには苦労した。YouTubeに序盤の映像が上がっているので見てみたところ、きちんと声は出ているので、やはり数週間にわたるステージで声が枯れてしまっていたのだろう。キャロルが出てきて紙袋を割るとメンバーが引っ込み、Flying Circusのオープニング・アニメーションが流れ始める。両端のスクリーンにそれぞれ1つずつ、メインスクリーンに2つの映像、4シーズンすべてのオープニングが同時に上映されるのは圧巻。


3. Four Yorkshiremen (JC, EI, TJ, MP)
Fish Slapping Dance
エリックの「40年経ってもモンティ・パイソンをやっているなんて、思ってもみなかった!」からスケッチがはじまり、会場が爆笑に包まれる。ほとんどのスケッチは、舞台の後ろ側からメンバーが乗ったセットがせり出してきて、終わるとそのまま下がっていくスタイル。ステージが広い分、セットの規模にも応じて左右中央と使われる位置は変わり、裏で複数のスケッチの準備片付けを同時に行うことでセットチェンジの時間は最小限に抑えられていた。インターミッション以外に遊びの時間はまったくない、密度の濃いステージだった。

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4. Penis Song (Not the Noel Coward Song) (TG, EI)
5. Naval Medley
6. Naval Speech
Batley Townswomens' Guild presents the Battle of Pearl Harbor (Video)
The Statue (Animation)
歌謡ショー的なギラギラの衣装をまとったエリックとテリーGが腕を組んで現れる。テリーGはやたら迫力と色気のあるゴージャスな女装。テリーGのピアノ伴奏に合わせエリックが歌う。やはり上手い。
終わるとテリーがピアノごと下がり、海軍の衣装を身につけたダンサーグループが登場。やたら爽やかに、「Penis Song」の女性器バージョン、お尻の穴バージョンの合唱とキレの良いダンスが披露される。それぞれの器官の呼び名を多種多様に、よくもここまで並べ立てたなというふざけた歌詞。最後の方は「毛むくじゃらのお友達」とかよくわからないことになっている。
ダンスが終わるとステージ上段に海軍将校姿のジョンが登場し、いかめしく訓示を始めるが、まもなくスクリーンにColonel(グレアム)が映し出され「Silly, silly, silly…」にてスケッチを無理やり終了させる。

7. The Last Supper (JC, TG, EI)
8. Every Sperm Is Sacred (JC, EI)
ステージ中心にジョン演じる法王の椅子が出てきて、向かって左からみすぼらしい格好のテリーG、右からミケランジェロ姿のエリック。テリーGがミケランジェロについて説明的すぎる説明をし、「あ、説明的すぎた?」と退場。「…and one Christ.」「ONE !?」のやりとりは何度観ても良い。
「The Last Supper」の最後から、そのまま「Every Sperm Is Sacred」につながるのだけども、ダンサーのみならず、かなまら祭りを思わせる大砲が白いしぶきを吹きあげる演出には度肝を抜かれた。シモの話題が苦手な方へはごめんなさい、写真載せますね。

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9. Mr. and Mrs. Blackitt (TJ, MP)
God (Animation)
Silly Olympics (Video)
続けて「Meaning of Life」のあの夫婦。マイケルはノリノリ。「Liar’s Autography」のときは、甲高い声を出すのが厳しいのではないかという印象を受けたテリーJも、今回の公演ではちゃんと裏声が出ていたので良かった。過去のスケッチのビデオがところどころで挿入されたけれど、約2万人で一緒に観て笑うのは、部屋で1人DVDを観るのとはまた違って、実に楽しい経験だった。

10. Vocational Guidance Counseller (JC, MP)
11. Lumberjack Song (MP, CC)
Dynamo Tension (Animation)
International Philosophy (Video: Part 1)
ここでアーサー・ピューティー登場。70歳を超えたマイケルが転職相談、より無駄にシュールさが増している。マイケルは2日間ともに非常にクオリティが高くほぼノーミスを通した。声の張りも十分で動きのある演技も華麗にこなしていた。ランバージャックは「公認会計士なんかになりたくなかった。僕は……」から。エリックの方が断然歌はうまいけど、この歌にはやっぱり、さわやかな狂気が似合うマイクの方がしっくりくる。

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12. Bruces' Philosophers Song (TG, EI, MP, CC)
International Philosophy (Video: Part 2)
ブルース。さすがにビールの缶は投げられないので、缶ビールのぬいぐるみをアリーナ席に投げ入れていた。20日は(前日Blackmailにゲスト出演したのに続き)エディ・イザードが出てきたので嬉しかった。

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13. Crunchy Frog (JC, TG, TJ)
テリーGがこの年齢になっても「帽子の中に嘔吐して、泣きそうな顔でそれを被る」ネタをやってくれたことに実に感動した。確か20日(19だったかも)、テリーJの演技が派手に飛んだ。苦笑しながらジョンがアドリブでチョコレートの説明を代読したのはご愛敬(テリーJとジョンは割とミスが目立ったので、この2人が台詞の多いスケッチに登場するたびにひやひやしていましたが)。

14. The Man Who Speaks in Anagrams (EI, MP)
15. I Like Chinese (JC, TG, EI, TJ, MP, CC)
エリックは、いまだにこの種のスケッチをカンペなしでやってのけるのは素晴らしい。全編スケッチで押し通せない年齢の彼らが、持てる体力で、それでもモンティ・パイソンから逸脱せず約3時間を乗り切るために、エリックの貢献は実に大きかったと思う。ステージ自体にエリックがミュージカルやオペラで培った舞台作りが活かされていたし、彼があれだけ音楽ができて、しかも現在も高いクオリティで立って動いて歌える状態にあることでショーのクオリティが数段あがっていた。気分屋で調子よくてお金大好きで目立ちたがり、という印象のエリックだけど、彼の軽さはかつてもグループをたびたび救ってきただろうし、最後の大舞台でもやはりそうだったと思う。
その後「I like Chinese」で中締めして、インターミッション、20分間の休憩へ。ここまでが1時間強だったけれど、体感的にはもっと長いように思えた。

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休憩中、とにかく大量のビールを消費する英国人がビールの買い出しに出かけるのをうらやましく思いながら、途中でトイレに行きたくなるのが怖くてわたしは両日お酒をがまん。アングロサクソンの強靭な膀胱が心底羨ましかった。

言うまでもなく、客席にアルバトロス売りは来なかった。