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メトロガール

あたし、東京の、どこにいるか、ごぞんじですか?

ロンドンでモンティ・パイソンを観る(その3)

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後半です。長いです。

Stage 2

16. Overture(Traffic Lights/The Money Song/I'm so Worried/Henry Kissinger/Eric the Half a Bee/Accountancy Shanty)
17. Spam Lake
18. Sit on My Face (EI, MP)
後半もオーケストラによるメドレーから、続いて「Spam Lake」。バレリーナが出てきて踊りだしただけで2万人が爆笑、という尋常ならざる事態に、でもやっぱり笑ってしまうのが場の磁力。そのまま「Sit on My Face」へ続き、残念ながらお尻丸出しのウェイターは出てこないものの、ダンサーは阿呆な踊りを頑張っていた。こんな歌詞をシンガロングするのは、わたしの人生においても最初で最後だろうと思いながら、一緒に歌う。

19. Death of Mary Queen of Scots (JC, TJ)
20. Penguin on the TV (JC, TJ)
このステージで取り上げられるのが不思議なくらい地味なスケッチだったけれども、爆発の演出含めたいへんな盛り上がりだった。19日には’What’s on the television?’ ‘It looks like a penguin.’のくだりでジョンが吹き出し、そのまま2人とも笑いが止まらなくなってしまう。「8時にペンギンが爆発します」の映像の後では「どうしてこっちのことがわかるのかしら」「マイケル・ペイリンは何でもわかるのよ」「伊達に何年も旅行してたわけじゃないわね」みたいな(うろ覚え)マイケルいじりを展開していた。

21. Gumby Flower Arranging (TG)
本公演での唯一のガンビ―登場スケッチは、テリーGのガンビー。ギリアムについては何か特別な鍛え方をしているのではないかと思うほどキレキレで、飛んだり跳ねたり宙づりになったり、今回のステージでは体を張る部分をほぼ一人でカバーしきっていた。実に素晴らしかったです。

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22. Camp Judges (EI, MP)
パイソンズのきれいどころ2人がゲイの裁判官を演じるスケッチ。まさか70代でこれをやってくれるとは思わなかった。ちゃんとセクシーな衣装をつけていて、ちゃんと脱いでくれた。こういう彼らのためらいのなさが好きです。エリックもマイケルも、体はだるだるだけども、かわいかった。

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Full Frontal Nudity (Animation)
23. Albatross (JC, TJ)
客席にアルバトロス売りはこなかったけど、ここで観られてよかったです。

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24. Nudge Nudge (EI, TJ, CC)
始まる気配だけで盛り上がる「ナッジ・ナッジ」。まあ、実際これなしでは始まらないのですが。早口長台詞お得意のエリックなので何の心配もなく楽しめるはずが、20日にトラブル発生。というのも、途中(photographyのくだり)でエリックの口ひげがずれたのだ。そのせいでとちったエリックが悔しそうに口ひげをむしり捨てると、会場は大喜び。そこからは最後まではしっかりやりとげたものの、セットごと下がって行くときの悔しそうな表情が印象的でした。その後なまめかしいボンテージ姿のダンサーが登場し、ナッジナッジラップに合わせてのダンスパートへ。

25. Blackmail (TG, MP)
ボンテージダンサーのセクシーな踊りが続く中、メインスクリーンに「Blackmail」のロゴが浮かび上がり、階段の真ん中からうさんくさい笑みを満面にマイケル登場。見所はここでも体を張ったテリーG。ランニングにおむつをつけた赤ちゃんプレイでむち打たれている映像からそのまま舞台に引き出され、「会場には奥様も来ています」で奥様が大映りになる演出。またこのスケッチにはセレブリティ・ゲストのコーナーがあり、連日さまざまなスターが出演していた。19日は赤い口紅が素敵なエディ・イザード、20日はマイク・マイヤーズ

26. Anne Elk (JC, EI)
Conrad Poohs and his Dancing Teeth (Animation)
トーキングヘッズ形式のスケッチの中では比較的印象の薄い「ブロントサウルスに関する新理論を見つけたエルク女史」のスケッチだけども、こういうすっとぼけた演技もジョンの真骨頂のひとつなので、観ることができて良かった。ただでさえ喉の調子が悪そうな中、大げさな咳払いをされると正直ひやひやしたのだけども。

27. Spanish Inquisition (TG, TJ, MP, CC)
ガーディアンかどこかのレビューで「Everybody expected the Spanish Inquisition.」と書かれていたとおり、誰もが待ち望んだカーディナルたち。登場時のジャンプと着地の勢いに、テリーGに惚れ直す。安定感抜群のマイケルとギリアムのおかげで、両日なんの不安もなく爆笑することができた。安楽椅子の次に、「次の拷問器具はこの冷蔵庫だ!」の流れで冷蔵庫の中からエリックが歌いながら出てきてギャラクシーソングへ。

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28. The Galaxy Song (EI, CC)
Galaxy Song pedantry (Video: Brian Cox & Stephen Hawking)
Dancing Venus (Animation)
Dancing Victorians (Animation)
新作映像に爆笑。ケンブリッジの構内で、宇宙に関してとうとうと語るイケメン物理学者ブライアン・コックス、その背後から何かが猛スピードでやってくる。視界で徐々に大きくなるそれは……憎々しげな表情で車椅子を暴走させるスティーブン・ホーキング博士ホーキング博士ブライアン・コックスをぶっとばし、更に疾走し、宇宙へ飛んでいくのでした。最終日は両博士も会場に来ていました。こういう当代の有名人をいじるのもモンティ・パイソンの真骨頂。

29. Silly Walk Song
さすがにこの年齢あの体型でジョンにシリーウォークさせるのはとてもじゃないけど無理、なのでダンサーたちが代わりに。わたしはあの有名な高く足を上げる歩き方よりも、内股で膝下を折る気持ち悪い動きの方が好きなので、あっちの動きが取り入れられなかったのは寂しい限りでした。

30. The Argument Sketch (JC, TJ, MP, CC)
31. I've Got Two Legs (TG)
グレアム亡きアーギュメント・クリニックでは、テリーJが「abuse」の講師をやっていたけど、これは若干勢いが足りなかった(比べてはいけないんだけど)。ジョンとマイケルは、このスケッチに関してはもはや身体化しているレベルの安定感。単純な掛け合いで魅せるスケッチなので、台詞が飛ぶ心配もなく楽しめた。「I’ve Got Two Legs」は、テリーG(70代)がまさかの宙づりを華麗にこなす。撃たれた後に飛び出す内臓がよりリアルになっているさりげない演出に感動。

32. Spam (Snippet of "Finland", EI, TJ, CC)
これとか、前半の「Vocational Guidance Counsellor」とか、絶対にカンペ読んでるよなーと思いつつ、そのあたりも微笑ましく眺める。ていうか、カンペあっても「spam」をいくつ言ったかわからなくなって一生懸命なテリーJは可愛らしかったです。客の夫妻はエリックとキャロル。キャロルも2日間ノーミスで、さりげなくも完成度が高く、しかもあの年齢で惜しみなく肉体をさらしてくれるところに彼女のプロ意識を見るとともに英国の由美かおるかと思いました。

33. Dead Parrot (JC, MP)
スパムの食堂のカウンターがひっくり返るとそこはあのペットショップ。19日は途中で多少笑ってしまう程度だったものの(このスケッチはお互いに演技が激しくなりすぎて、演じながらも可笑しいのだろう)、20日にジョンが崩壊。ポリーをカウンターに叩きつけ投げ上げた後、床に落ちるはずがカウンターの上に落下した瞬間に、マイケルもジョンも爆笑。爆笑ついでにジョンが台詞を忘れ、見かねたマイケルが「次の台詞は……」と教える始末。その後もジョンはぐだぐだで、あのジョンがぐだぐだなのがむしろ面白かった。そんな状況でも最終日には「’It's expired and gone to meet its maker.」を「It's expired and gone to meet Dr Chapman.」に変えるのは忘れず、ジョンとマイクは顔を見合わせ親指をぐっと天へ突き上げる。もちろん会場からは大歓声。ちょっと泣けた。

34. Cheese Shop (JC, MP)
そのままチーズショップへ。このへんになると、熱演続きでジョンがそのまま死ぬんじゃないかと心配になる始末。20日のジョンは「Dead Parrot」の崩壊を引きずっており、チーズの名前を思い出せなくなってはマイケルにアドリブでからかわれ、正直とちりはとちりでご愛敬なのだけども、このあたりのジョンや、ウィゾー・チョコレートのテリーJなど、DVDにそのまま入れるには本人のプライド的にどうなのかなと思う部分はあったりするわけで、どうなるんでしょう。最後はMr プラリネが店主を撃ち殺すのではなく、腕をとりあい裏に消えて行くゲイゲイしい展開に。

Exploding Blue Danube (Video)
Cannibal Baby (Animation)
And Now . . . Music (Animation)
映像を流しながらのセット変換。ホーリー・グレイルのOPで使われた字幕芸とフィンランド弄りがここにきて炸裂。

35. Christmas in Heaven (JC, TG, EI, TJ, MP, CC)
まずは映像で、ミーニング・オブ・ライフのグレアム歌唱シーン。そこから舞台に切り替わり、歌手がキャロルを伴って階段を降りていく。そのままキャスト及び白タキシードのパイソンズが現れ、全員で歌って大団円。……で、下がっていくけども、その時点でスクリーンには「あと2分でspontaneous encoreです」の表示、それがすぐさま2分になり、すぐにアンコールへ。まあ、あの曲なしでは終わりませんよね。

Encore:
36. Always Look on the Bright Side of Life (JC, TG, EI, TJ, MP, CC and cast)
ここはもう書くことないです。2万人で大合唱。一緒に歌えて本当に幸せでした。最終日は再度のアンコールはないものの、メンバーとご家族が出てきてプラス1回のご挨拶が。

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Liberty Bell March
メンバーがはけると、スクリーンにはまず「Graham Chapman: 1941-1989」、続いて「MONTY PYTHON: 1969-2014」の文字が浮かび上がる。これで本当に最後なんだとしんみりしたところに「Piss Off」。余韻を引きずりながらの帰り道は楽しくも寂しいものでした。

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