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メトロガール

あたし、東京の、どこにいるか、ごぞんじですか?

スカート的なものを着用した男性が好き

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一年半ほど前、初めてのスコットランド旅行を終えたわたしは、それまでも薄々感づいていた自らの嗜癖を強く確信するに至った。挙句に熱狂に駆られて、友人知人に以下のアピールを繰り返したのである。

「わたし、来世ではキルトの似合う素敵なスコッツと結婚したい!」

なお周囲の反応は「え、女装好きなの? マニアックだね!」「別に来世を待たずに現世で探せばいいじゃん」「スコットランドの何がそんなにいいのさ!(これは主にイングランド出身の人たちのコメント)」等々に終始し、誰一人として共感を示してはくれなかった。

女装が好きというわけではないんだ、キルトが好きなんだ。……と一旦は言い切ってみたが、果たしてそうだろうか。振り返ればわたしは昔から、男性お笑い芸人のやる適当な女装が好きだった。わたしは「ボキャブラ天国」世代だったのだが、当時番組内でそこそこの実力を誇っていたお笑いコンビ「ブーマー」の伊勢がやる「伊勢子」というキャラクターが好きだった。ここ10年くらいずっと好きな英国コメディでも、特にスケッチ・コメディでは頻繁に女装を見ることができる。

トランスベスタイトの美しい女装もそれはそれで好きだが、わたしの癖によりぴったりくるのは、「できれば化粧していない」「できれば女性らしい仕草を意識していない」、スカート(的なもの)を履いたままガニ股でのそのそ歩くような男性である。女性っぽさを追求した例えば「男の娘」のようなものはまた別ジャンルだと思う。だからこそコメディに出てくる粗雑な女装姿がちょうどいいのだろうし、突き詰めていえばわたしが惹かれるのは「女装」ではなく「スカート的なものを着用した男性」なのだ。(ただし付け加えるとこの嗜癖は、性的魅力を感じるといったものとは少し違っていて、なんとも言語化しづらいのだけれど、おそらく「萌え」に近いものなのではないかと思っている。)そして、中でもとりわけキルトが好きなのは、上半身のきっちり感とキュートなチェッカー模様のキルト、そしてそこからぬっと突き出るゴツゴツした脚のギャップに惹かれているのかもしれない。

なぜ久々にキルト着用男性のことを思い出したのかというと、先日職場でコスプレ付き某イベントが開催されたことが理由の一つにある。我が課の若手男性職員も数名が女装したのだが、特に、男っぽい顔に毛深い脚のままでミニスカナース服を着た某氏は、周囲から「グロい」「キモい」「職質受けそうだから一緒に歩きたくない(※公道にはそのまま出ていません)」と散々な言われようだった。ところがわたしはそんなむさ苦しいナースコスプレを「意外と悪くないな」と思ってしまったのだ。「わたしは嫌いじゃないです」と意見表明したところ、当然のごとく誰の共感も得られなかったどころか若干の顰蹙を買ったので、職場でわたしの来世の夢を語ることはとりあえず控えた。

嗚呼、来世こそはキルトの似合う素敵なスコッツと出会いたい。

ちなみにキルトについては若い男性が着ているのも素敵だが、高齢男性がきっちり青系のキルトを着こなしている姿など実に良いものだと思う。